2.理学療法士が提供したセルフエクササイズを継続できない患者の対応
2016/02/25
-セルフエクササイズ
5.徒手療法(マニュアルセラピー)におけるゴール設定まとめ
2016/02/21
-ゴール設定
4.再発可能性のある患者のゴール設定と、その取り組み
2016/02/20
-ゴール設定
3.徒手療法による介入で改善のみられない患者のゴール設定
2016/02/18
-ゴール設定
前回記事では、ゴールとしているものが実在している事を把握した上での、ゴール設定を解説しました。この場合は、ゴールとしているものが、共通理解にしやすい為、徒手療法による介入の向かっている先がブレる可能性を排除できます。
このブレるというものの代表的なものには、「治すために通院」していたはずなのに、「治療を受けるために通院」するというように患者の治療に対する意識が変化していく事が挙げられます。
治療経過を通して、この問題が起こっている事に気づくのは、治療開始から数回を過ぎて治療開始時期と言えない期間に達している時だと思います。ですので今回の記事は、治療が開始されて中盤を過ぎた時期でのゴール設定とさせて頂きます。
2.早い段階で徒手療法が功を奏した場合のゴール設定
2016/02/14
-ゴール設定
初回の場面はゴール設定というよりは、理学療法士側の考えを伝えると同時に、向かっていく方向性(方針)のような形で「どうなったら治療終結か?」について話し合う事が大事だと書きました。
これが実在するものかは、現時点では不明です。希望的要素が大きく、理学療法士の診立てとして達成可能かどうかはありますが、実在する(つまり実現できる)ゴールであるかはわかりません。
どれだけ丁寧に、「科学的根拠と言われる統計学的な数値」を示しても、常に確率論の話であり、個人個人の患者に当てはめて考えると95%側なのか5%側なのかは結果を持ってしかわかりません。
なので、どれだけ由緒ある学術雑誌に取り上げられた医学論文を提示したとしても、今担当している患者が、その論文通りに治療できるか?同じような経過を歩むか?についてはわからないので、立てたゴールが実在するものかはわかりません。
本記事では、治療の割と早い段階(時間軸で言うと2回目以降の治療から数回程度の時期)で、ゴールと思っていたものが実在する可能性が高まった時の患者とのやりとり(ゴール設定)について解説していきます。