今回の症例報告を担当して頂く方は、第1回目のネット勉強会でも報告をして頂いた平良雄司さんです。「日本臨床徒手医学協会」の認定セラピストで、講習会のアシスタントとして活躍されています。
(前回の報告時では、「特定の徒手療法学派で学ばれて、現在は、その徒手療法学派の認定セラピストとなっている理学療法士」として紹介させて頂き、徒手療法の学派については具体的には触れませんでした。)
今回のネット勉強会では、痛み治療の中でも特に徒手療法に精通している方々にお願いしたいなと考えていて、日頃からお付き合いのある平良雄司さんに私の考えを話した際に、すぐに記事制作の話しを受けてくれました。お忙しいなか本当に有難うございます。
私自身は、認定セラピストでも何でもないので「日本臨床徒手医学協会」の治療コンセプトなどの詳細については、平良雄司さんへ聞くのが良いと思いますが、私の方から簡単にですが説明させて頂きます。
徒手療法を使用する際には機能的な評価を重視するのはもちろんですが、「日本臨床徒手医学協会」では、機能的な評価の中でも骨盤帯や胸郭への徒手的な介入を試みながら理学所見の変化を確認し、そこから痛みの原因や治療方法を限定していくのが特徴的で、その考え方は「日本臨床徒手医学協会」に所属していなくても治療の考え方としてかなり参考になる部分があると思っています。
今回の報告でも、①最初にとった身体所見(理学所見)と、②骨盤帯・胸郭への試験的な介入後の身体所見の変化、を考察しながら治療を展開していく流れを分かり易く報告して頂いています。
痛み治療に関わるセラピストの皆さんにも是非参考にして頂けたらと思っています。では、平良雄司さんに「ライフスタイルと腰痛症-腰部椎間板ヘルニア-」を発表して頂きます。