「 投稿者アーカイブ:たなはら 」 一覧

8.効果判定のための準備(疼痛を再現させる他の動作や検査)

clinical reasoning1今までの記事では、コンパラブルサインを用いての、試験的な治療による効果の有無を確認する手順を説明してきました。また、微妙な変化を読み取る際の患者からの適切なフォードバックがもらえるようオリエンテーションの重要性についても触れました。

しかし、微妙な変化を読み取ろうとする際にコンパラブルサインの変化だけを頼りにすると、多くの変化に気づけずに間違った効果判定をしてしまいます。その対策について説明していきます。

続きを読む


7.「価値のない悪化」について ~イリタビリティー? センシティビティー?~

clinical reasoning1セラピストが用いる徒手的な検査や、以前の記事で説明してきた「コンパラブルサインの確認」、「試験的な治療」などは、患者の症状に何らかの意図的な変化を起こそうとしています。

特定の運動や姿勢をとらせる事によって疼痛を再現させようとしたり、痛みの原因と思われる部位・組織に物理的刺激を加え、疼痛の再現や症状の変化をみようとしています。その変化をみていく前に気をつけなければいけない事があります。

続きを読む


6.「よく形成された目標」を設定する為のやりとり(具体例)

clinical reasoning1ウェルホームドゴール」は、「よく形成された目標」と訳され、心理療法のなかの短期療法の1つであるソリーションフォーカスドアプローチ(以下SFA)に出てくる言葉です。

クリニカルリーズニング関連の用語や、徒手療法の用語としては出てきませんし、本来の使い方とはやや異なりますが、これを痛みを対象にした治療(理学療法や徒手療法)のヒントにする事によって、そのゴール設定の仕方を工夫する事ができると思っています。

続きを読む


5.よく形成された目標設定

clinical reasoning1患者は症状がゼロになる事を目的に整形外科クリニックや治療院に訪れていると思われがち(なかには「飛び出たヘルニアを戻してほしい」という方もいますが)ですが、この症状をゼロにするという事に拘りすぎると治療関係は「痛み治療の進め方 〜治療を停滞させない為に〜」で触れたようにズルズルと経過だけが過ぎていき停滞していってしまいます。

本記事は治療を停滞させないための目標設定の考え方について稚拙な文章で説明していていきます。

続きを読む


4.オリエンテーションの重要性

clinical reasoning1セラピストがどういった思考過程で、目の前にいる患者のかかえている問題(腰痛や膝の痛みなどの症状)や、その原因に迫ろうとしているのかを検査・治療をすすめていく前に説明しておく事は非常に重要で、その後の臨床推論の難易度を大幅に低減させてくれます。

本記事では、適刺激を探していく作業に入る前に私が実際に行っているオリエンテーションの一例を注釈を加えながら稚拙な文章で解説していきます。

続きを読む


3.適刺激の見つけ方2 そもそも良い変化とは?

clinical reasoning1前回記事(適刺激の見つけ方その1 適刺激についての解説)では、適刺激を見つけやすい患者像を中心に説明してきました。まずは、適刺激を探しやすい患者から多くの経験を積んでいき、そこで得た経験を自身の治療技術の基盤にしていく事が大事だと思っています。

本記事では、「適刺激の見つけ方2」という事で、適刺激であるか否かを判断する為の症状の「良い変化」の定義とそれを読み取っていく手段について稚拙な文章で書いていきたいと思います。

続きを読む


2.適刺激の見つけ方その1  適刺激についての解説

clinical reasoning1前回の記事では、適刺激という言葉を多く使いましたが、これは私が勝手に使いやすくて使っているだけです。調べても、徒手療法関連の言葉でこの言葉が出てくるかはわかりません。

ここでは、患者の症状に良い変化を与えることができる特定の刺激をそう呼んでいます。言葉を勝手に作るのは聞く方を混乱させてしまう為よくない事は承知の上で、一々説明するよりもこの方が回りくどくなく伝えやすいと思い使用していますのでご容赦下さい。

今回の記事では、前回記事で解説した適刺激について、「では、どうやって、その適刺激を探すのか?」を稚拙な文章で解説していきます。

続きを読む


Copyright© 理学療法士ブログ , 2024 AllRights Reserved.