今回の症例報告を担当して頂く方は、特定の徒手療法学派(※)で学ばれて、現在は、その徒手療法学派の認定セラピストとなっている理学療法士の平良雄司さんです。
徒手療法を学ぼうとした際、週末に開催される単発のセミナーだと、単なる技術論や、断片的な知識・理論のみに走りがちですが、1つの学派で基礎からしっかり学ばれると、その技術・知識の用い方がとても丁寧になるように感じます。
今回のネット版 PT-OT勉強会を開催するにあたり、(特定の学派で学んだ)徒手療法を用いて臨床に当たっている平良さんに症例報告をして頂く事で、「徒手療法に興味があって、これから学んでみたい」もしくは、「今、学んでいる最中」という方にとって、価値ある情報を提供できるのではと思い依頼させて頂きました。
現在は、理学療法士養成校の教員をする傍ら、臨床で実際に徒手療法を用いて治療にも当たっています。
徒手療法と縁のなかった療法士にとっては、使用する言葉や、評価の展開に少し特殊性を感じるかもしれませんが、そういった事も含めて、疑問に思う事は是非、質問してみると良いと思います。
※ 学派名を出さずに「特定の学派」としたのは、深い理由はありませんが、団体名を出す事は控えさせて頂きました。しかし、特殊な学派ではなく、関節モビリゼーション、筋膜リリースなどの一般的な手技に加え、バイオメカニクスを意識した運動療法を取り入れるなど、理学療法領域内では一般的な手技・治療技術を扱う徒手療法学派です。
では、「2年間腰の痛みと姿勢の悪さに悩んでいた症例」を発表して頂きます。