

縫工筋 (ほうこうきん、sartorius muscle)
起始 |
上前腸骨棘 |
停止 |
脛骨粗面内側 |
支配神経(髄節) |
大腿神経 (L2~L3) |
解剖学的特徴 |
長い帯状の筋。斜め下内側後方に向かう。大腿骨内側上顆の後ろを回り扁平な腱となる。
縫工筋の停止部では、薄筋、半腱様筋とともに鵞足を形成している。鵞足を構成する3つの筋肉のなかで、縫工筋はより遠位まで筋線維が存在している。 縫工筋はスカルパ三角を形成する筋肉でもある。 |
作用・機能的特徴 |
股関節の屈曲と外転と外旋 膝関節の屈曲と内旋 スポーツ動作のなかで、kenn-in(二―イン)アライメントが要求される動作で重要な筋となる。また、あぐらの肢位は縫工筋固有の作用による。 |
筋力低下 |
- |
機能異常・関連痛パターン |
F1 F2 |
臨床知識 |
薄筋、半腱様筋とともに鵞足を形成する。 G2 |
筋の走行図と周辺解剖
個別伸張法(IDストレッチング)
縫工筋のIDストレッチング
開始肢位
背臥位.片側上肢を挙上し,反対側下肢を立て骨盤を後傾.片側下肢をベッド端から下ろし股関節を伸展外転位.
背臥位.片側上肢を挙上し,反対側下肢を立て骨盤を後傾.片側下肢をベッド端から下ろし股関節を伸展外転位.
PT位置
片側上肢で大腿遠位部を把持し,肘関節で骨盤の回旋を防ぐ.反対側上肢で下腿遠位部を把持.
伸張法
膝関節を屈曲位に維持したまま,股関節を最大内旋・伸展.