【SLRテストとは?】
下肢伸展挙上検査。腰椎椎間板ヘルニアを抽出するための検査。
【検査法】
患者を背臥位にし、患者の下肢を膝伸展位のまま検査者によって挙上させる。痛みが出たところが検査検査の値となる。股関節の屈曲角度を表記する。
感度80~95%とされ、高い確率で椎間板ヘルニアを抽出できる。
SLRテストでは、ハムストリングスも伸展されるため、ブラガードテスト、ラセーグテストなどの所見を加味して解釈する必要がある。
【理論的根拠】
坐骨神経とL5,S1,S2レベルの神経根を伸展する。股関節屈曲70°からこれらの神経は完全に伸展するため、それ以降の疼痛とそれ以下の疼痛を分けて考える。
~35°:硬膜外障害
~70°:椎間板病変(椎間板ヘルニアによる神経根圧迫)
~90°:腰椎椎間関節、その他の痛み