痛み治療の新しいかたち。超音波エコーを運動器リハビリに用いる最先端の評価アイテム。

運動器の評価には色々な方向からの評価の視点があるかと思います。

当ブログでも紹介したり、説明しているものとしては、マニュアルセラピーという視点から痛みの原因や治療刺激となりえる物理刺激を探していくものです。

丁寧な問診と、そこで確認がとれた疼痛誘発動作を皮切りに、そこで疼痛を再現させ(機能的実証)、そこから疼痛誘発関連動作・検査を抽出し、「どうすれば痛みが再現されるか」を丁寧に診て行きます。

すると、現時点での疼痛の状態を把握する事ができているので、これからの機能的な評価や、試験的治療、実際の治療経過の中で、症状がどう変化してきたかを、見逃す事なく評価していく事が可能となります。

姿勢や歩行の評価など、疼痛関連機能障害を探していく事は、治療を展開する上で、1つの方向性を示してくれはしますが、その一歩前の段階での、疼痛がどういう状態で出現するかについては、この部分を丁寧に「疼痛再現・誘発/軽減」を繰り返しながら診て行くしかありません。

 

超音波を用いた評価は何を補助してくれるのか?

先ほど解説させて頂いたものは、疼痛が再現される運動・姿勢・肢位などを把握するために核となるものです。しかし、生体内で起こっている運動を把握する事は不可能です。

今までは、この部分をブラックボックスとして無視をするか、なんとなくそれっぽい理論や解剖学的知識と結び付けて説明するのかのいずれかでした。

例えば、筋膜リリースと言われる手技ですが、その手技は決して筋膜のみに物理的刺激を加えているわけではありません。身体内の特定の層のみに刺激を与える事は不可能なはずなのに、それでも「筋膜層にのみアプローチしているかのような表現」になっています。

この部分を、丁寧なマニュアルセラピストは、

「筋膜のみに刺激を加えているわけではないから、実際はどこに治療効果が出ているかの判断は難しい。」

と表現します。

この部分をあまり深く考えないセラピストは、

「筋膜リリースが本当に筋膜に限局したアプローチ」

だという事を盲目的に信じています。

 

超音波エコーを用いた評価は、理学療法士の詳細な評価を補助してくれます。

先ほど挙げたような、ブラックボックスとしてあえて曖昧にしていた部分だったり、特定の手技が本当にそうであるかのように盲目的に信じていた部分を、超音波診断技術を応用し可視化する事によって、実態が掴めるものになります。

実際、運動器エコー診断は、一部の施設では使用され始めています。

これは、その運動器エコーによる評価を、外来の整形外科クリニックで使用している理学療法士の症例報告です。

肩インピンジメントの徒手的な評価に加え、それがどうなっているかについて可視化されたエコー画像を用いながら解説しています。

症例報告②「肩インピンジメントに対する運動器エコーの実際」

 

タブレット端末(ipad)と、関連アプリ

iPhoneやiPadのタブレットによって、どこでも簡易的なエコー画像を取得する方法があります。

タブレット超音波検査(ultrasound-diagnosis)

無線超音波のプローブを接続する事によって、iPhoneやiPad上でのエコー画像を確認する事ができますし、機種によっては、Wifiでエコー画像を飛ばすことによってワイヤレス(コードレス)で用いる事ができます。

タブレット超音波検査(ultrasound-diagnosis)3

価格的にも、従来のハイスペックで大型の機械を導入するわけではないので、ローコストで抑える事ができ、狭い診療室でもかさばりません。

タブレット超音波検査(ultrasound-diagnosis)2

こういったタブレット端末とアプリを連動させた無線超音波プローブは、これからどんどん流行っていく事が予想されます。

病院に限らず、開業した理学・作業療法士、整体師の方々にまで利用者層が拡大していくはずです。

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