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沖縄の腰痛専門整体【腰痛専門サロンたなはら】

【沖縄 浦添】バークレーズコート・浦西中学校近く
病院以外で理学療法士の施術が受けられる腰痛専門サロン

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腰痛専門サロンたなはら 新HP

症例検討シリーズ

前かがみ時の腰痛と階段を降りる時にふくらはぎが痛む40代女性への筋膜マニピュレーション|症例報告

更新日:

腰痛と右ふくらはぎ(下腿後面)の痛みを訴える40代女性に対し、筋膜を想定した介入(筋膜マニピュレーション、筋膜リリース)により大幅な改善が見られたので、初回介入から終了までの経過を報告させて頂きます。

最初に訴えたと身体の不調としては、日常的に抱えている腰痛でした。痛みが強くなる動作に共通しているのは前かがみ姿勢をとろうとする動きと、その姿勢の保持により増悪がみられるとの事です。

強い痛みではないため我慢できない事もないが、不快な感覚が続いているので改善できないものかと考えていたとのことでした。

症状について明確な説明ができる状態であり、こちらの質問に対して曖昧な表現はせずに受け答えする事ができる方です。

疼痛再現が可能かを確認するために、

たなはら
症状が悪化するという前かがみ姿勢をとってみて、痛みが出るかを確認させてもらっても宜しいですか?

という問いかけに対し、その場で前かがみ姿勢(中腰姿勢)をとり、

この動きで痛みが出ます。

と返答してくれました。

たなはら
実際に今も痛みは出ていますか?

という質問に対して、腰を触りながら

はい、今も痛みが出ます。

と返答しました。

疼痛がメカニカルペインであるか施術後の検証が可能な痛みであるかを確認するために、同様の動作をしてもらい再現性があるかを確認しました。

たなはら
もう一回、同じように腰を曲げてみて、今と同じ痛みが出るかを確認してもらっても良いですか?

同じように、前かがみ姿勢をとり、

はい、やっぱり腰のこの辺りが痛みます。

と、腰部骨盤帯を触りながら痛みが再現される事を確認させて頂きました。

その後、腰の状態について一通り話したあとに、右側のふくらはぎにも痛みがあるという事を話してくれました。

ふくらはぎの症状と腰痛症状が同時に出現する事はないとの事で、ふくらはぎについては階段を降りる時に痛むという事でした。

いくつか、階段を降りる動きに近いような動作をしてもらったところ、両脚立位でのハーフスクワットで、普段感じているふくらはぎの痛みと同じ感じの症状(本人説明)を再現できました。

当記事では、セラピストの前で症状を再現する事ができる❶腰痛と❷ふくらはぎの痛みを訴える40代女性への評価から施術までの流れを示します。また、アプローチの手法して選択した筋膜マニピュレーション、筋膜リリースについても説明していきます。

 

主訴は、腰痛とふくらはぎの痛み

  1. 症例紹介
  2. 試験的治療による筋膜の評価
  3. 施術プログラム:筋膜リリース&筋膜マニピュレーション
  4. 結果 & 考察

症例紹介

症状は冒頭で説明した通り、二箇所の部位で痛みを訴えています。疼痛部位についてはボディーチャート(❶❷)も合わせてご確認ください。

現在の症状は、数年前から感じており、良い時があったり悪い時があったり、という状態だったようですが、最近では初回介入時点の状態が安定的に続いているとの事でした。

整形外科の受診歴はなく、今回の症状に関連していそうな既往歴もありません。しびれ症状や神経学的異常を疑うような訴えはなく、SLRTでは両側陰性となっています。

腰と下腿部のどちらの症状も特定の運動によって再現する事が可能で、その運動を辞めると疼痛が消失する状態です。疼痛の強さとしては激烈な痛みではなく、運動により痛みを再現した際も、その痛みがどのようなものかを説明でき、感情的な表現を用いる事もない状態でした。

 

【疼痛評価と運動評価】

❶ 座位姿勢の持続、前かがみ姿勢を取った時に腰痛出現・継続で増悪

  • 日常的にも同様の姿勢で疼痛を感じている。
  • 座位姿勢でも、立位姿勢でも腰を丸める肢位を保持すると症状が増悪し、それを止めると軽減・消失する。
  • セラピストの前で症状を再現する事が可能である。
  • 再現性があり、イリタビリティーやセンシティビティーはみられない。

→ CS❶:「直立姿勢からの前かがみ姿勢への移行」をコンパラブルサインとした。

 

❷ 階段昇降:降段で下腿後面の痛みが出現

  • 階段の昇段では症状はなく、降段のみで痛みが出現する。
  • 平地歩行では痛みが出現する事はない。
  • ハーフスクワットで痛みが出現する。

→ CS❷:「直立姿勢から膝を曲げて重心を落とすようなハーフスクワット運動」をコンパラブルサインとした。

 

可動域制限(運動評価)

  • 左肩の屈曲制限
  • 右股関節の屈曲制限
  • 右側のASLRT(+)

右肩関節の運動時と比較した時に左肩の最終域でのつまり感上腕に張りを感じる主観的な可動域制限が出現している。数回屈曲運動を繰り返していると、「ポキン」という関節音が鳴る事がある。関節痛は出ていない。なお、座位と背臥位姿勢で所見の変化はみられない。

右の股関節の屈曲制限については、背臥位で実施。最終域で自身で下腿部を抱きかかえるようにオーバープレッシャーを加え、左右差を比較した。肩関節同様の最終域でのつまり感を右側の股関節屈曲で出現した。

背臥位姿勢から自動運動にて下肢を挙上した際の上げ辛さ(主観的な努力感)を比較すると右側で陽性であった。

 

試験的治療による筋膜の評価

筋膜の評価では、現時点で確認できる可動域制限の変化をもとに評価していく手法をとっています。

筋膜の評価としてコンセンサスが得られている方法はありませんが、四肢の運動制限がみられている場合は、皮膚上からの筋膜を想定した徒手的な操作を行いながら、運動制限の改善・増悪といった変化をもとに歪みを推察していく方法で臨床的な効果を実感する事ができているため、今回のケースでもその方法を採用し筋膜の歪みの状態を評価しています。

今回用いた筋膜の評価方法については以下の記事で解説しています。

筋膜の異常(癒着、凝り、高密度化)を正常な状態に戻す

「筋膜」に焦点を当てた治療法に、筋膜リリースや筋膜マニピュレーションという徒手療法の技術があります。 これらの治療技術をシンプルな言葉で説明すると、筋膜を異常な状態から正常な状態に戻すための技術となります。 私も、実際に筋膜リリースや筋膜マニピュレーションと呼ばれるような治療を行ってきましたが、これ ...

 

右側の①腰背部や②殿部を上方へ、③-b大体後面を下方へと、皮膚をスライドさせるように物理的刺激(赤矢印)を加える事により、運動制限の改善や症状、コンパラブルサインの改善が見られています。

つまり、評価結果より、筋膜の歪みが、大体後面の近位外側部(青印)を中心に、上部と下部を引き寄せるような状態になっている可能性を疑う結果となりました。

 

施術プログラム:筋膜リリース&筋膜マニピュレーション

筋膜の評価結果から、坐骨部から大腿近位後面の間に、本症例の運動制限に関連する筋膜の高密度化があると判断しています。

実際に筋膜マニピュレーション(#1)を行う部位は、触診を行いながら圧痛を感じる部位を探しながら実施しました。上記写真の黒いマークが付いている箇所が、実際に筋膜マニピュレーションを行なった部位です。

治療強度は、セラピストによる物理的刺激によって当該部位に痛みを感じてはいるが、施術中も会話ができる程度(息こらえが起きない程度)としました。

筋膜マニピュレーションを実施中に、痛みの感じる強さが軽減した場合は、やや強度を強めるように調整しながら実施しています。

筋膜マニピュレーション後に、上方部と下方部に対する筋膜リリース(#2)を実施しています。

 

初回の施術後、介入前に予測(試験的治療後に得た所見・主観的な変化よりもさらなる改善を示すであろうと予測)した結果との不一致がみられなかった為、ボディーチャートの青印部位への筋膜マニピュレーションと、その上部・下部への筋膜リリースを施術プログラムとしました。

2回目の施術前に行なった評価で所見の改善が維持されていたため、施術プログラムの変更・修正は行わず継続する事としました。介入頻度は、中3日のペースでその後3回の施術(初回と合わせて合計4回)を行いました。

 

『前かがみ時の腰痛と階段を降りる時にふくらはぎが痛む40代女性への筋膜マニピュレーション』結果 & 考察


特定の運動時により疼痛を再現させる事ができ、運動停止により痛みが消失する状態だっため、メカニカルペインと判断し介入を行いました。

症状とは直接関連のなさそうな四肢の運動制限が確認できたため、四肢の運動制限を用いた筋膜の評価を実施しながら施術プログラムを組み立てていきました。

初回の施術中の時点で、運動時痛(実際の症状およびコンパラブルサイン)に明らかな改善がみられ、その後も施術経過は非常にスムーズに進みました。

運動評価の過程で筋膜性の運動制限があり、その原因には筋膜の高密度化が関与していると仮定して介入を進めた事により改善がみられた例として報告させて頂きました。

身体には、症状との関連性のない圧痛点も数多く存在する事を考慮すると、すぐに圧痛点の有無を頼りに介入部位を探すのではなく、まずは運動制限の変化(改善と増悪)をもとに介入部位を絞り込み、その上で圧痛点を探すという方法が、筋膜の高密度化を探す過程では重要と考えます。

なお、介入により効果を確信する事ができた2回目の介入のタイミングで、セルフエクササイズ法をお伝えしました。セラピストの施術により改善したのではなく、しっかりとセルフエクササイズを行う事によって改善したという事を自覚してもらい終了としました。

整形外科疾患ほか、症状に関連していそうな他科疾患の既往がない方の身体の不調(腰痛とふくらはぎの痛み)に対する筋膜の異常に着目した施術経過を報告させて頂きました。

 

当症例検討シリーズは、広告目的の施術後のビフォーアフターを表示しているものではありません。痛み治療に関わるセラピスト・専門家を対象としたもので、徒手療法やクリニカルリーズニングを解説するためのものです。

施術結果や経過については個人差がありますので、同様の症状を呈する全ての人に該当するものではありません。

なお、個人を特定できる可能性がある情報については一部修正を加えている場合があります。ご了承下さい。

 

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痛みは死よりも恐ろしい

身体の痛みは、本人にしか分かりません。
もし、医師から「特に異常はありません。」と言われれば、家族や周囲の人々に、この苦しみを理解はしてもらう事は難しく、この苦しみと独りで戦い続けなければなりません。

もし症状が長引けば、徐々に「痛み」に生活が支配されはじめ、少し良くなったとしても今度は「再発」という不安が襲ってきます。

痛みによって何かを諦めたり、過度に外出を恐るようになったり、
中には、慢性的な痛みによって生きる事を諦めてしまった方もいます。
「痛みは死より恐ろしい。」という言葉は、痛みによる苦しみを妙実に表しています。

腰痛専門サロンたなはらは、痛みによる苦しみを抱える方々の力になりたいと考えています。

当サロンは、どのような身体の不調でも治す事ができる施設ではなく、医療機関でもありません。
しかし、痛み治療に長年携わってきた理学療法士として、今も苦しんでいる方々の人生が変わるきっかけとなれるよう、全力で施術にあたらせて頂いています。

当サロンの紹介と代表あいさつ

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