クリニカルリーズニングシリーズ2015増刊号「シングルケース研究法」

シリーズ増刊号2015シングルケース研究法【目次】

  • はじめに
  • 多標本実験計画とシングルケース研究法その1
  • 多標本実験計画とシングルケース研究法その2
  • 多標本実験計画とシングルケース研究法その3
  • 多標本実験計画とシングルケース研究法その4
  • 最後に

はじめに

クリニカルリーズニングシリーズ増刊号のテーマは、臨床で患者をみている理学療法士が日頃の成果を発表する時に有効な手段となる「シングルケース研究法」となっています。

この研究法は、日頃の臨床とかけ離れた難しい研究スタイルではなく、日頃の臨床を表現する事ができる研究スタイルです。

シンプルで、実行可能で、追試が容易ということがこの研究法の魅力です。また、この研究法で出た結果は、「科学的に検証されている」とする事ができます。

以下、4つの記事で構成されています。


多標本実験計画とシングルケース研究法その1

臨床にいる理学療法士は、基礎研究ではなく臨床研究をしてほしいと思っています。日頃の臨床で得られた法則や知見を、周りの理学療法士にもどんどん発信してほしいと思います。しかし、この時に、他標本実験計画法を用いた臨床研究法を選択しようとすると、高い壁と理論的矛盾にぶつかってしまいます。理学療法士が日頃の臨床を何かしら研究しようとした時に不適合となってしまう他標本実験計画の側面を記事にしています。

多標本実験計画とシングルケース研究法その1


多標本実験計画とシングルケース研究法その2

その2ではシングルケース研究法について、解説しています。記事の都合上、また私の能力上、限られた範囲での解説となっていますが、主に理学療法士や痛み治療に関わるセラピストが「臨床を表現する事に優れた研究法」であることを伝える内容になっています。

多標本実験計画とシングルケース研究法その2


多標本実験計画とシングルケース研究法その3

その3では、シングルケース研究法の実例として、私自身が全国学会で発表させて頂いた研究をもとにブログ用に書き下ろしたものとなります(内容自体の修正は加えていません)。私自身が行った方法が、正しい手順で行われているかは正直わかりませんが、「その1」と「その2」で解説させて頂いた事が、具体的にイメージしやすいようにと出させて頂きました。

多標本実験計画とシングルケース研究法その3


多標本実験計画とシングルケース研究法その4

その4では、その研究法をどのように利用するかについて、特に一般化や外的妥当性と言われるものについて解説しています。
複数のシングルケース研究法を用いて得られた結論は、「特定の特徴を有する、ある程度限定された患者像に当てはまる」という事ができるようになります。
この一般化・外的妥当性について簡単にではありますが、解説させて頂きました。

多標本実験計画とシングルケース研究法その4


最後に

このシリーズ増刊号では、シングルケース研究法を利用する事で、理学療法士の日々の臨床を科学的に表現する事ができる方法だという事を解説させて頂きました。多標本実験計画には多標本実験計画の、シングルケース研究法にはシングルケース研究法の長所があると思います。

自身の臨床や、研究テーマと照らし合わせて、使い分ける事ができる事が理想ではないかと思います。シングルケース研究法はどうしても、妥協した研究法という解釈がなされやすいですが、適切に行う事ができれば、理学療法士にとっては非常にメリットの多い研究法だと思います。

私自身、この領域の専門ではありませんので、痒いところに手が届くような解説はできていませんが、初めてこの研究法に触れる方がいましたら、今後の研究デザインを選択する1つの参考になれれば幸いです。

クリニカルリーズニングシリーズ増刊号を最後まで読んで頂いた方、本当にありがとうございました。今後、私自身で読み返して、説明が不十分であったり、わかりにくい表現の箇所は適宜加筆修正を加える予定です。

スポンサーリンク

更新日:

Copyright© 理学療法士ブログ , 2017 AllRights Reserved.