「車椅子の人にとって海はとおい」元パラリンピック女子バスケ代表 増子恵美さんの体験ダイビング

車椅子の人にとって海はとおい

元パラリンピック女子バスケ代表 増子恵美さんがインタビューの際に語った言葉を引用したものです。

「車いすの人にとって、海は遠い存在なんです。砂浜は車いすで動きづらいし、波に飲まれると自力では戻ってこれないし。でも、きれいな海」。

増子さんは、車いすバスケットボール元日本代表選手です。

「車いすの人でも、そうじゃなにみんなと同じように遊びを体験したい」という想いで、6月に鹿児島・奄美大島の海に体験ダイビングに行っています。

ネットでも記事が出ていたりして、見た事がある方もいるのではないでしょうか?

増子さんが、潜っている最中のシーンはあるのですが、実際に潜っていく時の様子や、それをどのように周りのスタッフが介助しながら行っているかを見たかったのですが、映像そのものは、初めてのダイビングを体験した後のインタビューの映像となっています。

映像では、理学療法士・作業療法士、その他・リハビリテーションに関係するより多くの方々、そして障がいを持っている人をとりまく全ての人の耳に入ってほしいと思う事を話してくれています。

「車いす使用者の多くが、できる事が限られていて、遊ぶことを知らない」

「普通にみんなと同じように遊べる」

 

「潜った事がないから怖い」とも話していますが、それでも挑戦するという事は、今まで体験できなかった「海へ入る」という事への憧れが勝ったからだと思います。

ただ、ここで重要だと思う事は、やはりそれをサポートする事ができる周囲の人々や環境があったからだと思います。

増子さんも話していますが、「車いすの人にとって、海は遠い存在なんです。砂浜は車いすで動きづらい」まさにそうだと思います。海に入る事はもちろん大変ですが、それ以前の問題が多すぎるのです。

 

元パラリンピック女子バスケ代表 増子恵美さんのように、「海に入りたい」という希望が叶えられたら

マリンスポーツインストラクターの私の友人の話によると、障がいを抱えた方やその家族からのマリン施設への問い合わせも結構あるようです。

しかし、現実的にほとんど対応できずに断る形になってしまっていると話していました。

増子さんのように、車椅子利用者でも海に入りたい、海を楽しみたいという方の想いが、普通にどこでも叶えられるような環境が全国的に整うといいのになと思っています。

今後も、増子さんのように、新たな事に挑戦した方々に関するニュースや、障がい者がマリンスポーツを体験したり・海に入ったりする事についてのニュースを発見次第、当ブログサイトでも紹介していきいたいと思います。

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