コンプライアンス

【コンプライアンス(Compliance)とは?】

コンプライアンスというのは、法令遵守と訳され、法を順守するという意味の言葉ですが、実際にはもう少し広い意味で使われることもあります。

コンプライアンスがなされていないということになると、法を順守されていないということになるのですが、医療の場面で用いる場合は、少々意味合いが変わってきます。

患者に対して「コンプライアンスが良い・悪い」という使われ方をしますが、それは、患者が医療従事者側の要求にちゃんと従ってくれるか、という事を表す言葉です。

この時によく用いられるのは、服薬コンプライアンスです。

処方された通りに、薬を飲んでくれるか、という事です。意図的ではないにしても、処方通りに服薬が行われていなければ、服薬コンプライアンスが悪い(低い)と言えます。例えば、認知症などで、飲む事を忘れてしまう場合なども服薬コンプライアンスが悪い(低い)患者となります。

リハビリ場面では、提供した自主訓練をしっかり行われない場合などに、コンプライアンスが悪い(低い)という事になります。

このコンプライアンスに対してアドヒアランスという言葉も使われるようになりました。これは、積極的に患者自身が薬剤の決定に対して参加して、その決定に従って服薬を行うことを指します。コンプライアンスの概念には無かった、患者自身の意思決定が含まれているのが特徴です。

ここで、コンプライアンスを説明する場合、患者自身の意思決定を無視しているわけではなく、ほぼ同義語として扱っていますので、特別使い分ける事なく、コンプライアンスという言葉を使用しています。

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