リハビリ領域・痛み治療場面における臨床推論シリーズ

① 痛み治療において重要だと思う事。-非特異的腰痛と徒手療法と臨床推論-

非特異的腰痛 理学療法 キャプチャ1

この記事は、運動器フォーラム2016の2つ目の演題、「非特異的腰痛と徒手療法と臨床推論」で使用されたスライドと、その時に説明を行った内容についてをブログ用に書き起こしたものです。また、読み返しながら、追記した方が良いなと感じた部分には、発表時に話していない内容も載せています。

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症例報告④ 「腰椎椎間板ヘルニア患者に対する筋膜リリースを用いた治療の正当性を考える」

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ネット版 PT-OT勉強会の主催者である私も、1つ症例報告をさせて頂きます。

私自身は徒手療法のスペシャリストでも何でもありませんが、徒手療法を扱う療法士の1人です。この徒手療法が魔術のように扱われたり、逆にそういった状況から徒手療法を学ぶ事を毛嫌されたりするのを感じる事があります。また、学生や新人の療法士が徒手療法というものを「特別な技」と考えて憧れを持っているのも見てきました。

こういった状況に対して、私自身は、魔術じみた特殊な治療技術ではないと思っていて、それをどう健全に用いていくかの考え方や、それを効果的に用いるための推論がしっかりしていれば自身の臨床の幅を広げてくれるものと思っています。

しかし、徒手療法を用いて治療にあたる際には、それを行っても良い状態かの確認が中途半端なまま治療にあたると、良かれと思って行った治療行為が見当違いだったり、逆にリスクを高める可能性すらあります。

ですので、今回の症例報告では、療法士が機能的な治療にあたる際の、「しっかりと疾病をみて、そして現象をみる事」の重要性を伝える内容になればと思っています。では、「腰椎椎間板ヘルニア患者に対する筋膜リリースを用いた治療の正当性を考える」を発表させて頂きます。

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症例報告③ 「2年間腰の痛みと姿勢の悪さに悩んでいた症例」

2年間腰の痛みと姿勢の悪さに悩んでいた症例

今回の症例報告を担当して頂く方は、特定の徒手療法学派(※)で学ばれて、現在は、その徒手療法学派の認定セラピストとなっている理学療法士の平良雄司さんです。

徒手療法を学ぼうとした際、週末に開催される単発のセミナーだと、単なる技術論や、断片的な知識・理論のみに走りがちですが、1つの学派で基礎からしっかり学ばれると、その技術・知識の用い方がとても丁寧になるように感じます。

今回のネット版 PT-OT勉強会を開催するにあたり、(特定の学派で学んだ)徒手療法を用いて臨床に当たっている平良さんに症例報告をして頂く事で、「徒手療法に興味があって、これから学んでみたい」もしくは、「今、学んでいる最中」という方にとって、価値ある情報を提供できるのではと思い依頼させて頂きました。

現在は、理学療法士養成校の教員をする傍ら、臨床で実際に徒手療法を用いて治療にも当たっています。

徒手療法と縁のなかった療法士にとっては、使用する言葉や、評価の展開に少し特殊性を感じるかもしれませんが、そういった事も含めて、疑問に思う事は是非、質問してみると良いと思います。

※ 学派名を出さずに「特定の学派」としたのは、深い理由はありませんが、団体名を出す事は控えさせて頂きました。しかし、特殊な学派ではなく、関節モビリゼーション、筋膜リリースなどの一般的な手技に加え、バイオメカニクスを意識した運動療法を取り入れるなど、理学療法領域内では一般的な手技・治療技術を扱う徒手療法学派です。

では、「2年間腰の痛みと姿勢の悪さに悩んでいた症例」を発表して頂きます。

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症例報告②「肩インピンジメントに対する運動器エコーの実際」

肩インピンジメントに対する運動器エコーの実際

ネット版PT-OT勉強会の第二弾は、関西の整形外科クリニックの理学療法士、林洋平さんです。徒手療法を用いた治療を行っているのですが、この徒手療法にエコーを活用しながら臨床に取り組んでいます。

現時点では、導入してから月日は経っていないようですが、「運動器エコーを活用しだした」という話しを聞いてから、時々連絡を取り合っては、その実際を教えて頂いていました。

なかなか実態のつかめない生体内の動きをエコーで視覚化しながら、学ばれた徒手療法を活用している林さんの話はとても面白く、この勉強会を開催するにあたり、是非、発表者の1人になってほしいと企画当初から思っていた方です。

とても話しやすい方で、徒手療法家特有の「俺、凄いぞ感」を一切出さずに、それでも臨床は凄く拘りを持って取り組んでいて、かなり好感の持てる方です。記事自体からもそういった感じが読み取れると思います。

超音波を理学療法に応用するスペシャリストとしてではなく、私たちが超音波を利用しようと思った時に相談できる友人や同期のような存在として、当勉強会にお招きしていますので、記事を読んでみて、聞きたい事、相談したい事があれば、是非コメント欄を利用して聞いてみて下さい。では、「肩インピンジメントに対する運動器エコーの実際」を発表して頂きます。

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症例報告①「重度の脊椎圧潰をきたした腰痛症に対する介護保険下でのアプローチについて」

症例報告①重度の脊椎圧潰をきたした腰痛症に対する介護保険下でのアプローチについて

今回のネット版 PT-OT勉強会の最初の発表者はrehatora.netを運営する中尾さんです。私がネットを活用してブログという形で情報発信するようになってからお付き合いのある方で、ブログ運営の大先輩です。

投稿されているブログ記事の方は非常に読みやすく、療法士にとって為になるものばかりです。また、ブログのアクセス数も半端ない(月間50万PV)ですし、書籍なども出していて、この分野でのトップレベルの理学療法士だと思います。

過去に介護保険下でのリハビリを実施していたとのことで、その時に担当した症例(腰痛症)についての発表して頂きます。

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7.診断時の「検査閾値」と「治療閾値」と、理学療法士による実用性に基づくアプローチ

クリニカルリーズニングシリーズ8臨床は突き詰めて考えると、診断(評価)と治療です。
その診断と治療の境界線である「検査閾値」と「治療閾値」についての解説記事です。

そして、診断という視点にたって、理学療法士が治療アプローチする意味を考えてみます。
(タイトルが意味不明ですが、気にせず読んで頂ければと思います。)

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6.感度の概念を理学療法士による腰痛治療場面にも生かす。

クリニカルリーズニングシリーズ8前回記事では、診断学における感度と特異度の考え方を記事にさせて頂きました。

そこで解説したのは、感度は除外診断に、特異度は確定診断に役立つという事です。

いくつかの仮説の中で、主仮説を採用するために、他の副仮説を除外する必要がある場合に、感度の高い検査が役に立ちます。

感度80%の検査が3つ陰性であるなら、その仮説を却下する際の判断ミスの可能性を0.8%と見積もる事ができると言えます。(もちろん数式上です。)

この考え方を理学療法士の治療場面で考えた時に役立つのは、自身が持っている仮説を棄却しようとした時です。

この理学療法場面で感度の概念を活用する事について解説していきます。

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