リハビリ領域・痛み治療場面における臨床推論シリーズ

4.オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンについて

2015/12/13   -問診

クリニカルリーズニングシリーズ3「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」これは質問を、質問に対する返答の違いで分類したものです。

オープンクエスチョンとは返答者が自由に答えられるような質問の仕方で、クローズドクエスチョンは返答者がイエスかノーで返答できたり、ある制限の中で答えなければならない質問の仕方です。

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3.アジェンダの設定

2015/12/06   -問診

クリニカルリーズニングシリーズ3問診を行っていると、患者は、理学療法士が聞きたい事とは違う内容について話し出す事があります。こういった事があまりにも多いと、問診はなかなか前へは進みません。

本記事では、その対応策として、問診を進めていく前での患者とのやりとり「アジェンダの設定」について解説していきます。

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2.問診で、これだけはしっかり聞いておきたい事

2015/12/03   -問診

クリニカルリーズニングシリーズ3痛みを訴える患者の治療を進めていくうえで必要となってくる情報があります。ここでは、医学的情報というよりも、患者に聞かないとわからない、患者本人のみが知る情報を聞き出す事を意図した内容になっています(主に初回の問診場面を想定しています)。

まずは、患者から得ようとする情報を分類したいと思います。これは、いつもの事ながら私が勝手に整理したものになります。この記事を読まれているみなさんが重要視している必要情報のうち、ここには分類しきれないものもあるかもしれません。ここでの分類は、あくまでも説明しやすいように私なりに整理したものとしてご理解頂き、読み進めて頂ければと思います。

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【付録】適刺激を見つける過程-症例報告風2-

clinical reasoning1~ここまでのリーズニング~
本記事は、前回記事「【付録】適刺激を見つける過程-症例報告風-」のつづきです。
患者の治したいと思っている症状を問診でのやりとりを通して共通理解にしました。そして、疼痛を誘発させながら効果判定の道具となりそうなプレポストテストを設定する事ができました。ここからは試行錯誤法により適刺激を探していく検証作業を行っていきます。実際に「今目の前にいる患者にとって有効な治療刺激」を探していきます。
※追記(2015/12/1)があります。

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【付録】適刺激を見つける過程-症例報告風-

clinical reasoning1シリーズ1での適刺激を探していく過程を症例報告みたいにやってほしいとリクエストを頂きましたので、その実際のやりとり(ブログに記載するため、文言は多少変えていますが、意図する内容は同じです。)を記事にします。この記事の位置付けは、シリーズ1の付録記事になります。

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1.問診で具体的に聴く技術 省略について

2015/11/21   -問診
 

クリニカルリーズニングシリーズ3シリーズ3では、問診に関する事を解説していきます。
運動器疾患や疼痛を訴える患者の治療では、主訴を相手にする為、患者の訴えをどれだけ丁寧に聴く事ができるかによって、その後のクリニカルリーズニングの質が変わってきます。

本記事では、問診時に起こる問題の1つである「省略」という事について解説していきます。

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4.多分岐型推論法についての解説

2015/11/16   -推論様式

reasoning2クリニカルリーズニングで用いられる多分岐型推論法は、フローチャートで示されるような、任意の症状や兆候の有無で、特定の手技の選択をしたり、疼痛の原因と思われるもの(機能異常)を判断する際の意思決定をしたりするために作られた簡潔な分岐図に示す事ができる意思決定までの推論過程をいいます。
フローチャート例

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