クリニカルリーズニングシリーズ6 「セルフエクササイズとその移行方法について」

クリニカルリーズニングシリーズ6

クリニカルリーズニングシリーズ6
「セルフエクササイズと、その移行方法について」

内容
本シリーズでは、患者自身で症状のコントロールができるようになる事を、治療目標の1つとして、セルフエクササイズ(ホームエクササイズ)の意義や価値、実際に患者に指導する際のコツなどを解説しています。

理学療法士の手を借りずに自宅で自身の症状をコントロールできるようになると、必要以上に痛みに恐れる必要はなくなります。予防目的でのホームエクササイズも重要ですが、急に(以前あったような)痛みが出現した時の対処法という意味合いでのホームエクササイズも重要です。

痛みを抱えた患者が、仕事復帰・社会復帰する際に重要になってくるのは、後者の方の「急に(以前あったような)痛みが出現した時の対処法」だと考えています。患者自身で痛くなった時の対処法を理解して、「もし痛くなったとしても大丈夫」という自信(セルフエフィカシーと言います)を高める事に貢献できると思います。

この自身でコントロールできるという自信(セルフエフィカシーが高い状態)を持つには、方法を教えるだけではなく、継続できるようになるための関わりが必要になります。

目次

  1. クリニカルリーズニングシリーズ6の開始です。
  2. 理学療法士が提供したセルフエクササイズを継続できない患者の対応
  3. セルフエクササイズを処方する際にコンプライアンスを低減させない方法
  4. 指導したセルフエクササイズを実際に行えているかの確認方法
  5. セルフエクササイズの重要性を認識してもらえない理由

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5.セルフエクササイズの重要性を認識してもらえない理由

クリニカルリーズニングシリーズ6セルフエクササイズ(自己治療)を導入していく中で、セルフエクササイズの重要性をあまり認識していないと感じる患者がいます。
もしかすると、理学療法士の中にもいるかもしれません。

この背景に潜んでいるものについての私見と、その取り組みについてを述べさせて頂きます。当記事はクリニカルリーズニングにおけるセルフエクササイズの考え方を解説しています。

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4.指導したセルフエクササイズを実際に行えているかの確認方法

クリニカルリーズニングシリーズ6ある程度、治療が進行してくると、理学療法士側からセルフエクササイズを提供して、それを実践してもらっている場合があります。

この時、しっかりとセルフエクササイズを実践できているかの確認をどのように行っているでしょうか?
指導したセルフエクササイズがしっかり行えているかを確認する事の重要性と、その方法について記事にしています。

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3.セルフエクササイズを処方する際にコンプライアンスを低減させない方法

クリニカルリーズニングシリーズ6セルフエクササイズ・ホームエクササイズを処方する際に、それを実際に行う事ができるかが非常に重要になってきます。
痛み治療場面において、処方されるセルフエクササイズは、その痛みが実際にセルフエクササイズによってコントロール可能という事を患者自身に実感として持たせる事ができれば、後は理学療法士側から細かいアドバイスをしなくても、患者自身でしっかり行っていく事がほとんであると思います。

しかし、中には上手くいかない患者もいます。コンプライアンスが低いとされている患者です。

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2.理学療法士が提供したセルフエクササイズを継続できない患者の対応

クリニカルリーズニングシリーズ6リハビリテーションにおける治療の過程で、自主訓練を指導する場面は多々あると思います。
これは、徒手療法を用いた痛みの治療に限らず、リハビリテーション全般で言える事です。

本記事では、その指導したセルフエクササイズを実施できない、または継続できない、という患者の対応について解説していきます。

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1.クリニカルリーズニングシリーズ6の開始です。

クリニカルリーズニングシリーズ6これまで「たなはらの勉強部屋」では、痛み治療としての徒手療法の用い方(実際の技術ではなく、それをどのように用いていくかの考え方や思考プロセスなど)について書いてきました。

その中で、理学療法士側のスタンスとしては、痛みをゼロにしようと意気込む事よりも、「どうすれば理学療法士の手を借りずに患者自身で痛みをコントロールできるか」に着目した視点でほとんどの記事が書かれています。

その中で、自己管理法としてのセルフエクササイズ(自己治療法)への移行についても書いてきたのですが、今回のクリニカルリーズニングシリーズからは、このセルフエクササイズ・自己治療法についてを書いていきたいと思います。

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