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1.理学療法士と診断学

クリニカルリーズニングシリーズ8

腰痛があり、脚に痺れを伴う代表的な疾患は何でしょうか?

診断は医師がするもので、理学療法士・作業療法士が一切関与する必要はないと思われている方もいるようですが、これを知らない理学療法士・作業療法士は適切なクリニカルリーズニングは行えません。病院に勤める療法士であれば知らなければいけない診断(学)について解説させて頂きます。

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7.ナラティブとユーティライゼーション

クリニカルリーズニングシリーズ7

ナラティブとは、「物語」と和訳されています。意味合い的には、「ある真実に対してその人それぞれに解釈の仕方がある。」と以前の記事で説明させて頂きました。

今回新たに出てきた「ユーティライゼーション」とは、治療者側のスタンスのことで、治療に利用できるものは、何でも治療の道具にしようというものです。

理学療法士や作業療法士の臨床で、ナラティブリーズニングを行うだったり、ナラティブを意識した介入をすすめていく上でユーティライゼーションを意識できるかで、介入の幅が広がります。このユーティライゼーションについて解説していきます。

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アッシュによる「同調行動」

2016/04/25   -心理学

私たちは、多数者の意見が自分の意見とは少し異なったとしても、それほど重大な事でないと判断すれば、その場の多数意見に同調して、その場を丸く収めようとする傾向があるかと思います。

しかし、周りの大多数の意見が明らかに異なる時、自分の意見が絶対に正しいと思えていても、しっかりと自分の意見を言えるでしょうか?

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エビングハウスの記憶研究「忘却曲線」

2016/04/24   -心理学

この記事は、「【報告】ネット版勉強会に向けての新たな取り組み」で説明した「リハビリに関わる心理学の知識」に関する記事です。

歴史的にみて、人間の記憶に関する研究は多くあるが、そのほとんどは、どうすれば効率良く記憶を向上させることができるかという記憶術の開発に目が向けらていて、記憶メカニズムをを解明しようとするものでは無かったようです。

記憶に関する研究の多くに引用されるエビングハウスの有名な研究を紹介します。「時間経過とともに忘却が起こる」という事の、その程度についての研究です。

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ミルグラムによる「服従の心理」(心理学)

2016/04/22   -心理学

この記事は、「【報告】ネット版勉強会に向けての新たな取り組み」で説明した「リハビリに関わる心理学の知識」に関する記事です。

「服従の心理」(スタンレー・ミルグラム著)という書籍があるのですが、この書籍は、ミルグラム自身によって1960年から1963年にかけて行われた実験の詳細がまとめられたものです。

社会心理学に関するテキストには必ずと言って良い程載っている有名な実験で、時々テレビなどでも取り上げられたりするので、知っている方もいるかもしれません。

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