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④ 疼痛誘発ができない場合に考慮すべき事-非特異的腰痛と徒手療法と臨床推論-

疼痛誘発ができない場合に考慮すべき事
非特異的腰痛 理学療法 キャプチャ47

第1部の方で解説している事ですが、

非特異的腰痛をみていこうとした時、「痛みの原因について」を症状を聞いただけで仮説立てる事はほぼ不可能です。

経験的なものから判断できる優秀な療法士はいたとしても、そうでない療法士が現時点で証明されているエビデンスをどれだけひっぱってきても、症状から痛みの原因は絞り込めません。

そこで重要になってくるのが、その痛みの状態を明確にするためのコンパラブルサインの確認や疼痛誘発検査でした。

しかし、「疼痛を誘発する事ができない」という事は、ここまでに解説してきた評価の過程では対応できない状況という事が言えるかと思います。

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③ 構造障害の重要性(診断的知識の必要性について)-非特異的腰痛と徒手療法と臨床推論-

非特異的腰痛 理学療法 キャプチャ30

診断名は腰椎椎間板ヘルニアで、MRI画像上では、L4/5disc bulging(+)となっていました。

かなり強い疼痛を訴えており、事務職でしたが、症状が強いため休職中となっていました。

かなり緩慢な動きで、さらに「座っているのも立っているのも辛い」、また、背臥位を持続的にとる事も困難な状態です。

SLRTでは、挙上初期で、すでに軽度の腰部痛の訴えがあり、そこから60°まではゆっくりであれば挙上可能(軽度の防御性収縮(+))でした。

60°で本人から「もう無理です。」という訴えによって検査終了となりました。

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② 診断的トリアージ -非特異的腰痛と徒手療法と臨床推論-

診断的トリアージ(レッドフラッグサインとグリーンライト)
非特異的腰痛 理学療法 キャプチャ14

大事故・災害などで同時に多数の患者が出た時に、手当ての緊急度に従って優先順をつけることをトリアージと言いますが、ここでの意味合いは、腰痛患者の初診時の大まかな診断に関する方向付けです。
レッドフラッグサインは、生命の存続や、大きな機能損失に繋がる可能性を持つ患者、
イエローフラッグサインは、腰痛を慢性化させてしまう心理的背景を持っている患者、
グリーンライトが、いわゆる非特異的腰痛が分類されている予後良好な腰痛患者となります。

生命の存続や、大きな機能損失の可能が潜んでいる患者に疼痛再現テストを繰り返す事は、非常に危険な行動をとっているという事になります。

非特異的腰痛はあくまで除外診断で、このレッドフラッグを除外してはじめて、それ以降の腰痛誘発などの検査が許されます。

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① 痛み治療において重要だと思う事。-非特異的腰痛と徒手療法と臨床推論-

非特異的腰痛 理学療法 キャプチャ1

この記事は、運動器フォーラム2016の2つ目の演題、「非特異的腰痛と徒手療法と臨床推論」で使用されたスライドと、その時に説明を行った内容についてをブログ用に書き起こしたものです。また、読み返しながら、追記した方が良いなと感じた部分には、発表時に話していない内容も載せています。

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運動器フォーラム2016にご参加頂いた皆様へ

2016/08/28   -ブログ報告

沖縄 運動器セラピーフォーラム セミナー画像

2016年8月28日(日)に開催されましたアップドラフト主催の運動フォーラム2016に参加頂い皆さま、有難うございました。
セミナー参加のお礼と、PDFファイルダウンロードの案内、オススメテキストの紹介をさせて頂きます。

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【総括】ネット版PT−OT勉強会の総括を勝手ながらさせて頂きます。

2016/08/02   -ブログ報告

平成28年7月4日から開催された「ネットを活用した症例報告会風」の勉強会です。
以下の4つ演題が発表されました。

①「重度の脊椎圧潰をきたした腰痛症に対する介護保険下でのアプローチについて」 中尾 浩之 rehatora.net管理人

②「肩インピンジメントに対する運動器エコーの臨床活用」 林 洋平  辻秀輝整形外科PT(和歌山)

③「2年間腰の痛みと姿勢の悪さに悩んでいた症例」 平良 雄司 琉球リハビリテーション学院PT教務(沖縄)

④「腰椎椎間板ヘルニア患者に対する筋膜リリースを用いた治療の正当性を考える」 棚原 孝志 とうま整形外科クリニックPT(沖縄) ブログ「たなはらの勉強部屋」管理人

毎週月曜日20:00に、1つずつ投稿し、合計4つの演題が、4人の理学療法士によって発表されました。各投稿は、1週間の質疑応答期間を設け、閲覧者とのコメント欄を通したやりとりも行われました。質疑応答の記録も、それぞれの症例報告記事下部から閲覧する事が可能です。

無事に最後の演題の質疑応答期間を終えて、ネット勉強会は終了しましたが、このままやりっぱなしは勿体無いので、勉強会についての総括をし、今後の目標や計画を述べさせて頂きたいと思います。また、この場をかりて、お世話になった方々へのお礼もさせて頂きます。

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症例報告④ 「腰椎椎間板ヘルニア患者に対する筋膜リリースを用いた治療の正当性を考える」

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ネット版 PT-OT勉強会の主催者である私も、1つ症例報告をさせて頂きます。

私自身は徒手療法のスペシャリストでも何でもありませんが、徒手療法を扱う療法士の1人です。この徒手療法が魔術のように扱われたり、逆にそういった状況から徒手療法を学ぶ事を毛嫌されたりするのを感じる事があります。また、学生や新人の療法士が徒手療法というものを「特別な技」と考えて憧れを持っているのも見てきました。

こういった状況に対して、私自身は、魔術じみた特殊な治療技術ではないと思っていて、それをどう健全に用いていくかの考え方や、それを効果的に用いるための推論がしっかりしていれば自身の臨床の幅を広げてくれるものと思っています。

しかし、徒手療法を用いて治療にあたる際には、それを行っても良い状態かの確認が中途半端なまま治療にあたると、良かれと思って行った治療行為が見当違いだったり、逆にリスクを高める可能性すらあります。

ですので、今回の症例報告では、療法士が機能的な治療にあたる際の、「しっかりと疾病をみて、そして現象をみる事」の重要性を伝える内容になればと思っています。では、「腰椎椎間板ヘルニア患者に対する筋膜リリースを用いた治療の正当性を考える」を発表させて頂きます。

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