wordpress(ワードプレス)について

当ブログで時々出てくる「wordpress」の説明です。

wordpressは、そのままワードプレスと読みます。

wordpressとは、ブログ運営に特化した、CMS(コンテンツマネージメントシステム)です。

簡単に言うと、ブログを制作する為のホームページ制作ソフトのようなものです。webアプリケーションであるアメーバブログも同じCMSになります。

wordpressはネット上のサーバーにインストールして使用します。パソコン内にインストールして使用するのではなく、ネット上のサーバーにアクセスして、wordpressを操作します。

なので、インターネット環境が整った所であれば、自身のパソコンでなくとも、他PCやスマホでも管理画面にログインし操作・編集・管理を行う事ができます。

ここまでは、アメーバブログと同様です。

wordpressの特徴は、使いやすい管理画面、Web標準に準拠したページ生成、テーマによるデザイン管理、プラグインによる拡張機能など、非常に強力なサイト作成・管理機能を持っており、しかも無料で利用できます。

webページの正体(HTMLとcssについて)

webページ(ホームページ)では、ページ内に何かしらを説明する文章が記述されており、

そこには、写真や動画が掲載されてあったり、地図が添付されていたり、中には音声や音楽データがダウンロード可能なものまであります。

また、こういったメディアに限らず、サイト内の別ページや他サイトへ移動する事ができるリンク(ハイパーリンク)も設置されています。

このようなテキストをハイパーテキストと呼ぶらしく、ハイパーリンクを用いれば、ネット上のあらゆるサイトと繋がる事もできます。

こういったページを作るために用いられるのが、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)と呼ばれるマークアップ言語です。

例えば、写真をブログに掲載する際に、まずは写真をサーバーにダウンロードして、

掲載したいページにダウンロードした写真のURLを記述します。

これだけでは、そのページ上には、その写真のURLのみが記述されているだけで、写真は表示されない所か、その文字列をクリックしても何も変化が起きません。

これをHTMLによって、このURLは写真ですよ。このページのこの箇所に、この大きさで表示して下さい。

と、HTMLのルールに従って記述します。

例えば、当ブログ内で使用した写真を例にとって説明します。

この写真は、ただそこに掲載されているように見えますが、

cropped-IMG_2202.jpg

内部のプログラムでは、

<img class="alignnone size-medium wp-image-207" src="https://boooo.boo.jp/wp-content/uploads/cropped-IMG_2202-300x86.jpg" alt="cropped-IMG_2202.jpg" width="300" height="86" />

のようにHTMLが記述されています。

このように、HTMLを1字1字打ちながら制作するサイトをHTMLサイトと呼んだりするのですが、HTMLをしっかり覚えなければ、記述する事は難しく、記述が長くなればタイプミスも起きるので、webページ制作にはかなり非効率的です。

パソコンでこの記事をご覧になってる方は、画面上で右クリックしてみて下さい。メニューの中には「ソースを表示」とありますので、そこをクリックすると、そのwebページのプログラムの全てが表示されます。

ソースを表示

これは冒頭の30行程度を表示したものですが、これは一部にすぎず、この記事の全プログラムは700行近くにも及びます。

wordpressを使用せずにこのプログラムを記述する事は現実的に不可能です。

しかし、wordpressを使用すれば、

サーバーにダウンロードするのも画像を選択し必要箇所をクリックするだけですし、

標準機能であるテキストエディタというものを使用すれば、自身でHTMLを記述する必要はほとんどなく(全くないわけではない)、普通に写真を添付するかのように操作すれば、自動でHTMLを記述してくれます。

金魚の写真を掲載した際のHTMLは全てwordpress内で勝手に生成してくれたものです。金魚の写真を表示させる事を意味するプログラムは、それをハイパーリンクしないようにしてコピーペーストしただけです。

HTMLは記事本文に対してもマークアップする事ができ、例えば、

特定の所を太字にしたり、

アンダーラインを引いたり、

文字の色を変えたり、

訂正個所に横線を引いたり、

「たなはらの勉強部屋」このようにテキストにリンクをはりつけたり、

といった事ができます(他にもあります)。

wordpressを使用すれば、HTMLの知識が少なくてもwordで書類を作成するようにwebページを制作できます。下の写真は、HTMLのみで記述した当ブログ内のテキストですが、

CSSなし

css(サイトのデザインを決定・調整するためのコンピュータ言語)を用いると下の写真のようにサイトの表示デザインを変更する事ができます。

CSSあり

(実際のページはこちらです。→https://boooo.boo.jp/category/reasoning/reasoning)

外を囲う枠線ができており、その外枠に影を作る事で立体的に見えるのがわかるでしょうか?これを表現するために用いたcssは以下のようになります。

/* ボックスc カテゴリーアーカイブ */
.boxc {
width: 95%;
margin-top: 10px;
margin-bottom: 40px;
margin-left: auto;
margin-right: auto;
border: solid 1px #aaaaaa;
box-shadow: 1px 20px 10px #2f4f4f;
padding: 10px;
}

cssでこのように記述すると、殺風景だったページが何となくおしゃれっぽいページになります。

HTMLやcssに関する知識は、webページを制作する上で必須の知識でした。しかし、wordpressを使用する事で、HTMLやcssの知識がなくても、ある程度のものは出来てしまいます。本当に簡単にできます。

そして、HTMLやcssの知識がついてくると、さらに効果的にwordpressを操作できるようになります。

CMSの主な機能とは?

ブログやサイトを閲覧するとページ上部の作りが、どのページを開いても同じになっています。

私の場合だと、

  • ブログ名
  • メニューバー
  • 金魚の写真

キャプチャ

が、どのページにも載っています。

また、ページ最下部には、当サイトのメニューや、他ページへのリンクが貼られた画像や、赤枠で囲った当ブログサイトの簡単な案内が掲載されています。

サイトを作った事がない方は、あまり意識した事ないかもしれませんが、これはとても賢いシステムで、これがCMSによるものです。

もし、ブログを制作する際にCMSを使用しなければ、ページ毎に同様のプログラムを記述をしなければいけません。

理学療法士は学生時代からwordで、レポートを作成していると思いますのでwordを例に説明しますが、

ページ頭に、常に特定の物(製作者名や、写真)を載せようと思うと、どのページにも、それをコピーペーストしなければいけません。

作成する書類が少数の枚数であれば、それで良いのですが、例えば100ページとかそれ以上の書類を作る際に、ページ上部部分に同様の何かを載せようとすると、単純計算で1ページ目に記述したり添付したものを残りの99ページにもやらないといけません。

仮に、途中で修正する必要が出てきたら、そこまで作業を行った複数のページの、その部分を1つずつ修正しなければいけません。

凄く面倒です。また、完成後の確認作業も、どこかのページにミスがないかを1つずつチェックしなければいけません。

これを効率良く管理できるのがCMSです。

制作したい書類とは別で、全てに共通する記載部分を他ページで制作します。

そして、それを書類の上部に転載するようなプログラムを設定します。

先ほど説明した例で言うと、
100ページの書類(a1〜100)と、全てのページに共通する項目のみを記述した書類(b)を作ります。

その設定を日本語で説明すると、

「ページ内に記載する本文はa1〜a100でそれぞれのページを作り、その全てのページ上部にはbが表示されるように」

というプログラムを設定します。

すると、そのページが実際に表示された時には、

a1ページ目=a1+b
a2ページ目=a2+b
aXページ目=aX+b

wp1

という形で、制作したページが表示されます。

bに何かしらの修正を加えると、全てのページのbに修正がきくようになっています。

もし、途中で、bとは違う何かをさらに、ページに表示させたいと思った時には、

例えば、bを当ブログの上部部分(金魚の写真部分)として、ページ最下部にサイト内の利便性を良くする目的でサイト内リンク集(これをcとします。)をつくりたいとなったら、

先ほどの作業とは別で、cというページをつくり、プログラムで、

100ページの書類(a1〜100)+全てのページに共通する項目のみを記述した書類(b)+サイト下部のリンク集(c)

というように、設定します。

すると、全てのページに新たに制作したcが表示されるようになります。

wp2

これを動的ページといい、いくつかのページの組み合わせで、1つのコンテンツを作り出しています。

もし、CMSを用いなければ、100ページ全てに、cをコピーペーストしていかなければいけません。

また、ページ内の本文を制作していく上で必要になるのが、先ほど説明したhtmlとcssというコンピュータ言語(マークアップ言語)です。

wordを使用していると、ただ文字を打ち込んでいるだけですが、ネット上に表示させるには、適切なマークアップ言語を用いて記述していかなくてはいけません。

wordpressでは、これをある程度、自動でやってくれます。細かい調整をしようとするとhtmlの記述の仕方を工夫したり、cssを追加する必要があるのですが、

仮にそれをしなかったとしても、wordpress上でコンテンツを制作する事で、htmlやcssについてよくわからなくてもwebページとして表示できてしまいます。

ただ、htmlとcssについては、それ程難しくはないので、少しずつ勉強しながら必ずいじれるようになります。

これがいじれるようになると、サイトの見てくれを良くしたり、記事本文を読みやすい作りにできたりします。(これについては別記事で解説予定です。)

このCMSの中でも、世界的シェア率でナンバー1を誇るのがwordpressです。

wordpressがナンバー1のシャアを誇る理由としては、機能の高さはもちろんですが、なんといっても、この高機能を無料で自由に使えるという事です。

自由という事には、大きな意味があって、wordpressの機能をさらに高めるためにプログラムを改変したり、制作したサイトを商用利用できたりするため、世界中のプログラマーが、こぞってwordpressの機能性を高める追加プログラムを制作しては、世に放ってくれます。

これには、wordpress内の用語で、

  1. テーマテンプレート
  2. プラグイン

といい、wordpressに標準装備された機能に加えてさらなる機能性アップを図るためのアイテムのようなものです。そして、そのほとんどが無料で提供されています。

テーマやテンプレートというのは、サイトのデザインの大枠を決めるようなもので、当ブログは、Twenty Elevenという無料テーマを使用しています。

もし、wordpressを用いなければ、1からプログラムを学んで、1字1字タイピングしなければならず、web制作素人&初心者にはかなり敷居の高いものでした。

しかし、プログラム言語がわからなくてもwordpress+プラグインによってサイトの機能をカスタマイズできるようになり、ネット初心者でも、一般に公開されている個人サイトや小・中規模サイト程度のものであれば、誰でも簡単に作れるようになっています。

プラグインやテーマというものは、wordpress内でダウンロードして、「機能を有効にする」という箇所をクリックするだけなのですが、たったそれだけで天才プログラマーが作ったプログラムを自サイトに導入できます。

また、PHPというプログラム言語の記述をコピペすれば良いだけの状態で、公開してくれていたりしますので、さらなるカスタマイズが可能だったりします。(しかし、これにはそれなりの知識が必要となります。)

この機能性を高めるという事がどういう事かと言うと、

例えば、極々普通のブログサイトが、

予約フォームを実装した店舗公式ホームページを手軽に無料で制作できたり、
(web制作会社に依頼すると10万円以上します)

アンケートフォームを制作し、閲覧者のアンケートをとる事ができたり、

記事コメント欄とお問い合わせフォームを設置できたり、

会員制サイトを制作したり、

ショッピングカートを装備したネットショッピングサイトを制作したりする事もできます。

また他メディアとの連携も良く、

パワーポイントで制作したスライドをブログページに添付したり、
(当ブログでの使用例→2.治療手技の強さの程度、グレードについての解説)

YouTube動画を添付したり、
(当ブログでの使用例→沖縄出身の理学療法士のお笑い芸人の紹介)

FacebookやTwitterと連動させる事もできます。

ここで挙げたのはほんの一例です。まだまだ沢山ありますし、これからも他メディアの発展に合わせてwordpressも発展していくはずです。

コンテンツ管理はもちろん、サイト運営にも有利

ブログを制作した事がある方は、分かると思いますが、ブログ運営初期の頃はGoogleやYahoo!で検索しても、まず自サイトが検索結果に出てくる事はありません。

これには、Googleのプログラムに自分で作ったコンテンツが登録(インデックス)される必要があるのですが、この手続きをアナログでやると非常に面倒なのですが、これをワンクリックで登録手続きをしてくれるプラグインもあります。(無料ブログサービスはこれを自動でやってくれます。)

また、検索される際に、独自ドメインを取得しwordpressで制作されたサイトは検索上位に上げやすいというのも利点の1つです。これを「SEO的に強い」と言ったりします。

Googleが設けている評価基準(アルゴリズムと言います)に達していないサイトは、不良サイトとされ、検索結果に上位表示されにくくなります。

もちろん、最初からバンバン検索されるようになるかと言うと、そうではなく、時間とコツが要りますが、他CMSよりは確実に強いとされています。(SEO的に強くするための設定をカスタマイズする事が可能と言った方が適切かもしれません)

こういった、カスタマイズ方法については、上記で解説したテーマやプラグインとは別に、その使用方法について丁寧に解説してくれているサイトも数多くあります。

(その中でも、特に評判が良いのはバズ部という会社が制作した無料で公開しているwordpressマニュアルのようなブログサイトです。これもwordpressで制作されています。2015年で更新はストップしていますが、web制作に関するノウハウを丁寧に解説してくれています。)

他のブログサービスは基本的にプログラムに操作を加える事は禁止だったり制限があったり、商用可能ではなかったりします。

結果、シェア率は落ち、プログラマーの参加はほとんど無く、もちろんこれを丁寧に解説してくれるWeb会社や一般ブログも少なく、今後発展する可能性も乏しいです。wordpressのさらなる発展とともに他CMSは衰退していく事が予想されています。

wordpressを使っている人が周りにいますか?

日本でも、wordpressが一般的になりつつあるそうなのですが、理学療法士でwordpressを知っている人・操作できる人はあまり多くはないと思います。

これを操作できる能力があるというのは、「1つのアピールできる技能では?」と思います。

理学療法士のほとんどは日頃から、wordで書類を作ったり、PowerPointでプレゼン資料を制作したり、Excelで統計をとったりしていると思います。

理学療法士のほとんどがパソコン操作には強いはずで、パソコンアレルギーの人はまずいないと思います。

ブログというと、「そんな事して暇だねー」と思う方がほとんどだと思いますが、ブログを運営しながら、こういった事を学ぶという意味では、ブログを運営する意義は大きいと思います。

また、院内勉強会で資料を作ったり、色々勉強している方は、すでに外部に向けて発信する情報を持っているはずです。

ブログで記事を書いていく際に、何かしら新しい事を調べる必要はなく、今持っているものを存分に表現すれば良いだけです。

また、人に伝えようと取り組む中で、あまり整理できていない事に気付き再学習するきっかけも生まれます。

web制作について学べて、自身が学んできた経験も生かせるので、理学療法士の方々がwordpressを用いてブログ運営する事は、専門性を活かしながら勉強もでき、とても理に適っている事だと思っています。

最後に

以上がwordpressの私なりの説明です。ネットで検索しても、専門家しかわからないような説明しかないものが多いので試しに記事にしてみました。

もっと詳しく知りたい方は、ネットで公開されている専門的な情報を読んでみて下さい。少しでも参考になれれば幸いです。

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