マニュアルセラピーに対するクリニカルリーズニングのすべて
Mark A.Jones,Darren A.Rivett編著
藤縄理 亀尾徹監訳
徒手療法を学ばれている先生方なら、知っている本だと思いますが、紹介させて頂きます。
クリニカルリーズニングで有名なマークA・ジョーンズの著書です。タイトルに「クリニカルリーズニングのすべて」とありますが、どこまで記せば、すべてと言えるのか私にはまったくわかりません。タイトルに疑問はありますが、読み応えのある一冊です。
徒手療法に関わる世界的なセラピストが1症例ずつ挙げて、そこで起きているセラピストの思考過程が記述されています。
私が知っている範囲では、Dバトラー、トビーハル、ポールホッジス、ダイアン・リー、Dマギー、マックコネル、マッケンジー、ロッカーバード、シャーマン、メイトランド、べルーミング、パリス、カルテンボーン、マークA・ジョーンズなどが執筆しています。他にも、執筆者はいますが私はわかりません。
合計で、23の症例報告と、クリニカルリーズニングに関する総論などで、26章で構成(400ページ以上)されています。
個人的には、第1章「クリニカルリーズニングへの導入」や、第25章「クリニカルリーズニング学習に関する教育論と原理」、第26章「徒手療法におけるクリニカルリーズニング」が好きです。
そこだけを何度も読み返した覚えがあります。本サイトに記載されているような内容も書かれていると思います。(繰り返しになりますが、記事を書くにあたって、書籍を引っ張り出して書いているわけではないので、どの程度書かれているかを言う事は、すみませんができません。)
それぞれの症例報告に関しては、パーっと読んで気になった所だけを詳しく読むような感じで、すべては読めていません。
「クリニカルリーズニングのすべて」をすべて読むのは少々根気が要りますが、思考過程が時系列で記載され解説が加えられているので、ただ方法論を解説するだけの書籍とは違います。買う必要があるかわかりませんが、読んでみる価値はあると思います。
マニュアルセラピーに対するクリニカルリーズニングのすべて
単行本: 500ページ
出版社: 協同医書出版社 (2010/5/31)
言語: 日本語
ISBN-10: 476391054X
ISBN-13: 978-4763910547
発売日: 2010/5/31
商品パッケージの寸法: 25.6 x 17.6 x 3 cm