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「デイリーノートは何を書けばいいの?」書き方に関するアドバイスです。

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デイリーノートは誰のためにやるのか、どういった目的でやるのか?

実習中の代表的な日々の提出物にデイリーノートと言われるものがあります。

これは、主に一日一日の実習での取り組みや反省点、明日の目標などを書くもので、施設やバイザーによっては、このデイリーノートを通して、学生への指導を行う事もあるかと思います。

このデイリーノートが有意義に使用されているのなら良いのですが、何となく「決まり事だから」とか、「みんなやっている事だから」という理由で実施されているなら今一度、デイリーノートの意義を考えてみる必要があるかと思います。

 

デイリーノートは何のために作成している?その意義は?

毎日行う事ですので、デイリーノートを書く事が無駄な事になっているのなら、毎日定期的に無駄な時間を自分自身(バイザーのせい?)で作っている事になります。

結論から言うと、私にはデイリーノートの意義が見出せなかったので、私がバイザーになった学生に対しては「好きにしていいよ」とかなり無責任っぽい事を言っています。

私のスタンスとしては「やらなくていい」という立場をとっていますが、中にはそれをやりたい(?)学生もいたりしますので、「好きにしていい」という言い方をする事が多いです。

そして、もし、デイリーノートを作成する事を学生自身が選択した場合についてですが、

そのデイリーノートにバイザーである私が目を通すか・通さないかは、私のその日の気分次第である事と、もし見て欲しい・読んでほしい事があれば、その時に声をかえるように伝えて、定期的にデイリーノートに提出する必要もなければ、私がそれに目を通す事もしていません。

この理由としは、

バイザーに読んでもらうため
実習で良い評価をしてもうらうため

に、興味がなかったり、やる必要を感じない事を無理してやるべきではないと思っているからです。

本当に勉強したければ、自分で調べて、自分で情報を整理して、それでも分からない事や腑に落ちない事について学生自ら能動的に質問すべきであって、

バイザーから突っ込みを入れられるものでなければ、このノートの出来栄えによって評価が上がるものでもないと思っているからです。

私自身は、私が実習の一番最初で言われた「君の実習は合格が約束されているよ。」と言われながら受けた実習と同じようなつもりで学生を指導しています。

超衝撃の臨床実習。全てはここから始まりました。

なので、デイリーノートの出来栄えで実習が不合格になる事はまずあり得ません。

では、「何もやらなくていいのか?」こう思う学生もいるかもしれません。

これについては、少し冷たい良い方をすると、「そんな事は自分で考えなさい。」となるのですが、それでは少し寂しいので、私なりのアドバイスを経験談を通して書かせて頂きます。

 

好きなように書いて良いノート(実習中の回顧録)

私自身は勉強がきらいなわけではなかったので、「好きな事をやれば良い」というバイザーからの話は、私自身にとっては、とても嬉しいお言葉でした。

実習中に疑問に思った事は、すぐに調べる事が許されていましたので、疑問に思った事や分からない事はすぐに調べてそれをノートにメモするようにしていました。

感覚的には、自分専用のテキストを作り上げるというように書いていたと思います。

すると、私が書籍・教科書に書かれている文章を、ノートに書き写していた時に、バイザーが横からノートを覗きこんできて、

「棚原君は何を写本しているの?」と聞いてきました。

そこで、前述した事をバイザーに説明すると、

「お前が、いくら丁寧にまとめようとしても、本には勝てないだろ?笑」

「一生懸命、書き写した所で、その本を凌ぐものになるのか?」

「後で、もっと詳しく知りたいと思ったら、結局その本を読み返すんじゃないの?」

と、いつものように冷静に、そして冷たい目で見られながら有難い突っ込みを頂きました。

その時の私の対応ですが、「たしかに...。」としか言えませんでした。

そして、バイザーはそのまま続けました。

「何か困った時に、そのノートを見返すんだろ?」
「何かの疑問が出てきて、そのノートを見返した時に、どこに欲しい情報が載っているか、ただそれだけを書けばいいだけじゃないのか?」

「どのテキストの何ページのどこに、どういった情報が載っているか、それを書いておけば、その情報が必要になった時にすぐにそこに戻れるだろ?」

「お前が、今書いている内容は、所詮テキストに載っている事だし、詳しく書こうと思えば情報量が多くなって、いざ調べ直したいって時に、そんな汚い字のノートを読めるか?」

※ 私を知っている方は、ご存知だと思いますが、私の時は死ぬほど汚いです。自分が嫌いになるくらい汚いです。

「本当にノートに書くべきと思うなら書けば良いけど、すぐに必要となった時に視覚的に読みやすく書いておかないと絶対読まないぞ。たぶん。」

「しかも、お前の字、汚いし…。」(笑)

と話してくれました。汚いと言われた事は置いておいて、

私は、そこで再び、「たしかに...。」としか言えませんでした。

ノートに詳しく書けば書くほど、情報量があって簡単には読み返せない量になる。
そして、仮に読み返せたとしても、結局はテキストの上をいく事はない。
だったら、どこに欲しい情報が載っているかを記載しておけばいい。

まさにその通りだと思いました。

一生懸命に、時間をかけてノートにとっていると、その完成したノートを見返して、「俺、けっこう頑張ったな♪」となってしまいやすいですが、この書かれたものが、今後も読み返される可能性は限りなくゼロに近いです。

ノートは後々読み返せる必要があると思います。今、疑問に思っている事をしっかり書いておく、そして、そのヒントとなりそうな情報を簡潔に書く、さらにその情報が詳しく載っている場所を明記しておく、これをしておくと、1つ1つの疑問や経験がしっかりと蓄積されていきます。

過去のノートを読み返していくと、「以前に疑問に思っていて既に解決していた」という事が案外多くあります。5年前も似たような事考えていたんだな、となる事もあります。

結局は、ノートは読み返せないといけません。

読み返せる量というのは、個人差があるので、「どの程度か」や「どういった事を書けばいいか」という事は一概には言えませんが、書店やコンビニで雑誌を立ち読みしている時にパラパラと読み進められる量が、その人にとっての適切な情報量だと思います。

ですので、自分が、自分のために作るノートは、自分が見返せるように、自分にとって優しいノート作りを心がけなければいけません。

  • 図やフローチャートを多用して、文章は簡単な注釈のみで、後は掲載されている場所を記録するだけ。
  • その時に関連する情報を横にメモしておくスペースを設けて、特に何もなければ余白だらけで、読み返した時に追加する事があった時のために空けておく。
  • 字は大きめで、なぐり書き状態

こんな感じが私にとって、書きやすくて、なおかつ読み返しやすいノートです。

提出しないといけない書類(レポートやレジュメ)などは、規定のルールに従って、読む相手の事を考えて書く必要がありますが、自分が読むものであれば、徹底的に自分のために書くべきです。

寝る前の10分くらいを、今まで書いてきたノートを読み返す時間と決めて取り組むと、結構勉強になる事も多いし、頭の中が整理されます。

これが、私なりに思うノートの書き方です。何となく書いてしまっているデイリーノートを、そういった自分の為になるデイリーノートにする事が出来れば、それが自分自身を助けてくれる最も信頼のおけるテキストになると思っています。

この記事が参考になるかどうかは分かりませんが、ちょっとしたアドバイスとして受け取って頂けると嬉しいです。

 

 

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