腰痛 治療(評価方法・手技の選択)

私が実際に用いている腰痛の評価方法と治療手技の選択

ここでは、腰痛の評価方法と治療方法を具体的に解説していく予定です。

現在は、コンテンツを準備中です。完成まで、もうしばらくお待ちください。※ 現時点で完成しているところをまでを閲覧する事は一切構いません。

 

当ページ、腰痛 治療(評価方法・手技の選択)についての説明

このページでは、私が実際の腰痛治療場面で用いている評価と、そこからの治療手技の展開までを解説しています。

全ての腰痛が対象ではなく、いくつかの条件を満たしている腰痛に関する治療です。また、ブログ上で解説できる範囲に留めているので、複雑な判断が求められる領域の解説は含まれていません。

いくつかの条件を満たしている腰痛の8割以上に、日常生活上の腰痛を十分に改善させる事が可能と考えています。

ここで解説する評価方法・治療手技は、現存する評価方法・治療方法を否定するものではないので、ご覧になった人それぞれが現在用いている治療方法に組み合わせたり、新たな視点として治療の幅を広げるのに役立てて頂けたらと思っています。

私自身は、理学療法士向けの講習会や若手療法士の指導にあたる事があるので、その時の復習用のコンテンツとして制作しています。

加筆・修正について

当ページで解説している評価方法・治療方法は、実際に私が治療場面で用いている方法の一部を解説しています。この評価方法・治療手技の選択については、私の経験によるところが多く、ここまで患者の治療を通して変化してきました。そして、これからもこの評価方法や治療手技の選択については変化していく事が考えられます。

この変化については、当ページにも反映され、予告なく、さらに修正部位の報告を行うことなく加筆・修正される可能性があります。

ただし、随時更新するなかで、最終更新日は明記しますので、当ページの内容を参考にされている方は、更新時には再度読んで頂けたらと思います。

当ページで解説している内容を読み始める前に以下のページを読んでおくと理解が深まるかと思います。

評価・治療法を学ぶ前に(導入)

当ページは、非特異的腰痛の評価方法と治療手技の選択について解説しているページの補助ページです。 いきなり、沢山の評価項目を並べられても、なかなか理解しづらいと思いますので、まずは、以下の簡単な体験をし ...

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腰痛評価方法(姿勢別で記載)


→膝立て位からの評価項目

→背臥位からの評価項目

→坐位の評価項目

→立位からの評価項目

開始肢位:背臥位膝立て位

背臥位膝立て位を開始肢位とする評価項目

  1. 股関節屈曲
  2. 股関節外転+外旋
  3. 骨盤左右回旋
  4. 股関節内転+内旋
  5. 肩屈曲

頭尾側方向への評価には、股関節屈曲、肩屈曲がある。股関節屈曲の陽性所見(+)側と同側に肩屈曲の陽性所見があるかを丁寧に確認する。

水平方向への評価には、股関節外転+外旋、骨盤左右回旋、股関節内転+内旋がある。

可動域に左右差があるか、主観的な制限感があるかを確認する。もっとも重要なのは被験者本人が主観的に感じる制限感(つっぱり感・つまり感と表現する患者が多い)である。

▲検査肢位を選択

 

1.股関節屈曲

両側の股関節の屈曲可動域と抵抗感を評価。

両手で片方の膝を抱えるように指示し、左右の抵抗感に違いがあるかを確認する。

必要に応じて、最終域でのオーバープレッシャーを加えて、抵抗感を感じやすいように補助する。屈曲するにつれて外転位になる場合も出現する早さの左右差を確認する。左右差の訴えがない場合を陽性所見(−)とする。

▲開始肢位

 

2.股関節外転+外旋

両側膝立て位から、片側ずつ股関節の外転外旋運動を行うように指示する。

可動域よりも、抵抗感や殿部のつまり感、大腿部内側のつっぱり感の有無を重視する。左右差を感じない場合は、最終域でオーバープレッシャーを加える。それでも左右差が出現しない場合は陽性所見(−)とする。

▲開始肢位

 

3.骨盤左右回旋

両膝を揃えた状態で片側へ傾斜させ、それに連なって骨盤帯の回旋をさせるように指示する。

下肢の重みで骨盤を回旋させ、可動域や抵抗感・つっぱり感の左右差の有無と陽性所見の出現部位がどこかを確認する。左右差が分かりにくい場合はオーバープレッシャーをかける。

左側に傾斜させた場合(左回旋)、右側につっぱり感が起こるか、左側につまり感が起こるかを確認する。また、腸骨稜(体幹前方)に出るか殿部・坐骨部(体幹後方)に出るかを聴取する。

▲開始肢位

 

4.股関節内転+内旋

両膝立て位から、足部を肩幅程度に開いた肢位をとるように指示する。そこから片側の股関節を内転・内旋させるように指示を加える。

反対側の下肢が邪魔になる場合は、軽度股関節を外転位にするように指示する。可動域や抵抗感の左右差の有無を確認する。

※写真では、左側の内転・内旋で陽性所見(+)

▲開始肢位

 

5.肩屈曲

片側ずつ肩を屈曲するように指示する。左右差が分かりにくい場合は、両肩屈曲位をとらせ、そこから片側ずつオーバープレッシャーを加える。

※写真では右側に軽度の可動域制限の陽性所見(+)

▲開始肢位

 

開始肢位:背臥位

背臥位からの評価では、ASLRT1で腰部骨盤帯の不安定性を評価する事ができる。ASLRT2では、頭尾側方向の評価が可能で、股関節屈曲の陽性所見(+)側の反対側に陽性所見(+)を示す場合がある。

▲検査肢位を選択

 

1.ASLRT1(自動下肢伸展挙上1):可動域初期

膝を伸展位に維持したまま、足部が20㎝〜30㎝挙上するように指示する。持ち上げる角度を高くしてしまいやすい患者に対しては「10㎝程度」と指示内容を変えたりする。

挙上時の主観的な挙上しづらさや、重たさ、努力感に左右差が出現するかを聴取する。挙上位を低く保てずに高い位置で維持しようとする場合も陽性所見(+)と解釈するが、低い位置で維持するように指示しても左右差が生まれる場合に限定する。

※写真では右側でやや挙上位置を高く保っていると判断できる。右側陽性所見(+)

▲開始肢位

 

2.ASLRT2(自動下肢伸展挙上2):最終域

膝伸展位を保持したまま最終域(疼痛出現域)まで下肢を挙上する。SLRテストとの違いは自動運動で行なっているか否かだけ。

膝が曲がってしまい、正しく自動運動検査を行えない場合は、最終域近くでアシストする事も可能。明らかな神経学的異常がない場合に限り機能的な解釈を加えるので、椎間板ヘルニアを疑う症状が出現していたり問診結果となっていたりしないかを確かめておく事。必要に応じて事前に神経学的所見をとる。

▲開始肢位

 

3.cross SLR sign

検査ではなく兆候の有無を確認する。ASLRT時にcross SLR signが出現するかを確認する。この時、被験者が椎間板ヘルニアを疑う神経学的所見を呈していない場合に機能的な解釈を行える。もし、椎間板ヘルニアを疑うような神経学的所見を呈している反対側でcross SLR signがみられる場合は、より強く椎間板ヘルニアにより症状を疑う。

挙上側と反対側腰殿部の痛みや違和感、つっぱり感などが出現すると陽性所見(+)と判断する。

ASLRTの可動域初期でも最終域でも、挙上側反対側に主観的な抵抗感・努力感・疼痛症状が出現するかを確認する。

▲開始肢位

 

開始肢位:坐位

坐位を開始肢位とする評価項目

  1. 肩外転
  2. 肩屈曲

坐位テキスト

▲検査肢位を選択

 

1.肩外転

座位姿勢をとり、片側ずつ肩関節外転の自動運動を評価します。

主観的な挙げづらさや、抵抗感(つまり感・つっぱり感)、努力感に左右差がないかを確認します。

軽度の制限とは反対側に主観的な抵抗感がある場合などは、可動域の微妙な左右差よりも主観的な抵抗感や努力感を優先させます。

※写真では右側で制限があり、主観的にも最終域付近での努力感を訴えたため陽性所見(+)と判断できる。右側陽性所見(+)

▲開始肢位

 

2.肩屈曲

座位姿勢をとって、片側ずつ肩関節屈曲の自動運動を評価します。

主観的な挙げづらさや、抵抗感(つまり感・つっぱり感)、努力感に左右差がないかを確認します。

軽度の制限とは反対側に主観的な抵抗感がある場合などは、可動域の微妙な左右差よりも主観的な抵抗感や努力感を優先させます。

▲開始肢位

 

開始肢位:立位

立位を開始肢位とする評価項目

  1. 立位前屈
  2. 立位後屈

立位テキスト

▲検査肢位を選択

 

1.立位前屈

立位解説

▲開始肢位

 

2.立位後屈

立位解説

▲開始肢位

 

腰痛タイプ別治療法

頭尾側方向への治療

側臥位:頭尾側方向の治療1

方法

胸椎部の圧痛点、坐骨部の圧痛点(TP)を探す。最突出部・隆起部周辺にTPがある事が多い。圧痛点が見つかれば、下方へリリースをかけるように筋膜層を可動させる。

適応

同側の自動運動検査で肩屈曲陽性所見(+)、股関節屈曲陽性所見(+)

反対側の自動運動検査でASLR2陽性所見(+)

効果判定

上記検査項目の陰生化と疼痛動作の改善

▲タイプ別治療法

 

側臥位:頭尾側方向の治療2

方法

腰椎部の圧痛点、坐骨部の圧痛点(TP)を探す。腰椎部の場合は最も前弯がみられる部位か、キンキングが見られる部位にTPがある事が多い。圧痛点が見つかれば、上方へリリースをかけるように筋膜層を可動させる。

適応

同側の自動運動検査で股関節内転・内旋陽性所見(+)、ASLR2陽性所見(+)

反対側の自動運動検査で肩屈曲陽性所見(+)、股関節屈曲陽性所見(+)

効果判定

上記検査項目の陰生化と疼痛動作の改善

▲タイプ別治療法

 

背臥位:頭尾側方向の治療3

方法

腹部(腹直筋外側縁〜腸腰筋を触診可能部位)、腸骨稜部、大腿近位外側部の圧痛点(TP)を探す。圧痛点が見つかれば、上方へリリースをかけるように筋膜層を可動させる。

適応

同側の自動運動検査で肩屈曲・股関節屈曲陽性所見(+)

反対側の自動運動検査でASLRT2陽性所見(+)

効果判定

上記検査項目の陰生化と疼痛動作の改善

▲タイプ別治療法

 

背臥位:頭尾側方向の治療4

方法

治療3と同様の部位を触診し圧痛点(TP)を確認する。腹部(腹直筋外側縁〜腸腰筋を触診可能部位)、腸骨稜部、大腿近位外側部の圧痛点(TP)を探す。圧痛点が見つかれば、下方へリリースをかけるように筋膜層を可動させる。

適応

同側の自動運動検査で股関節内転・内旋陽性所見(+)、ASLR2陽性所見(+)

反対側の自動運動検査で肩屈曲陽性所見(+)、股関節屈曲陽性所見(+)

効果判定

上記検査項目の陰生化と疼痛動作の改善

▲タイプ別治療法

 

水平方向への治療

背臥位:水平方向の治療1

方法

右側の腹直筋外側縁からその深層、右側大腿部・腸骨稜部に対して、体軸側(中枢側)へ、筋膜層を可動させるように治療刺激を加える。

適応

背臥位膝立て位から、右側に脚を傾斜させた場合(右回旋)に、右側のつまり感・ひっかかり感、左側のつっぱり感のいずれかで陽性所見(+)
右側の外転・外旋陽性所見(+)、左側の内転・内旋陽性所見(+)

効果判定

上記検査項目の陰生化と疼痛動作の改善

▲タイプ別治療法

 

背臥位:水平方向の治療2

方法

左側の腹直筋外側縁からその深層、左側大腿部・腸骨稜部に対して、体軸側(中枢側)から離れる方向へ、筋膜層を可動させるように治療刺激を加える。

適応

背臥位膝立て位から、右側に脚を傾斜させた場合(右回旋)に、右側のつまり感・ひっかかり感、左側のつっぱり感のいずれかで陽性所見(+)
右側の外転・外旋陽性所見(+)、左側の内転・内旋陽性所見(+)

効果判定

上記検査項目の陰生化と疼痛動作の改善

▲タイプ別治療法

 

腰痛 治療(評価方法・手技の選択)を読んだ人へ

ここで解説している内容は、サイト運営者である私自身が実際に臨床を通して治療効果を得られた治療手技を整理して、講習会の受講生の説明用・復習用に制作したものです。記載している内容への質問については、大変申し訳ありませんが、セミナー受講生のみとさせて頂きます。

ただし、読んで頂いた人で、同じような臨床的感覚をお持ちの療法士(PTという意味ではなく、治療に関わる全て人)がいましたら、お手数ですが是非コンタクトフォームよりご連絡頂けたらと思います。

セミナー受講生以外でもご自由に利用・引用して構いませんが、実際に臨床に用いる場合は自己責任でお願いします。治療手技は、「機械やPCプログラムを扱うような常に再現性のあるテクニック」ではなく、誰が用いるか、どのような説明を加えて行うか、介入前後の個人的な背景によっても治療刺激後の反応は変わります。

ここで解説している事は単純な方法論のみの解説のように見えますが、あくまでも当サイトのコンテンツの一部にすぎません。メインコンテンツである「クリニカルリーズニングシリーズ」を合わせて読んで頂けたら、どのように臨床に取り組んでいるのかを多少なりとイメージできると思います。

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