理学療法士とスポーツトレーナーの違いは何?

理学療法士を目指す高校生の中には、理学療法士とスポーツトレーナーの違いをしっかりと理解できていない人もいるようです。

部活動を頑張っている人の多くが一度は考えるスポーツトレーナーですが、実はスポーツトレーで食っていけている人はそう多くはありません。

高校生の多くが、スポーツトレーナーと理学療法士を混同していたり、二つの違いを理解できていない事が多いようなので、ここで、出来る限り詳しく、分かり易く解説していきます。

 

スポーツトレーナーと理学療法士は明確に違います。

スポーツトレーナーとは常にアスリート選手がベストのパフォーマンスを発揮できるようにトレーニング、コンディションを管理する仕事です。 ただ単にトレーニングを指導するだけではありません。 選手の怪我やスポーツ障害に対応しなければいけないので、テーピングなどの応急処置はもちろん、医療に関する知識と資格が求められます。

引用:http://xn--zckwami6g3d3edb4552le9rd.com/trainer1.html

これだけを読むと、理学療法士としても重複している部分があるので、こういった解釈で理学療法士とスポーツトレーナーを混同しているようです。

理学療法士はスポーツ選手をみる事はありますし、トレーニング指導を行う場合もあります。また、スポーツ障害に対応し、テーピング療法なども行います。これだけだど、一見すると同じような職業にも思えそうです。

理学療法士は国家資格であり、病院のリハビリテーション科に勤務できる職種です。医学的管理の下で行うリハビリテーションです。

スポーツトレーナーは国家資格ではありません。また、病院に勤務するのではなく、個人で活動するか、スポーツジムのスタッフとして勤務します。

健常者のスポーツ増進も含めたのがスポーツトレーナーで、理学療法士は病院に治療に通う必要がある怪我をした人が対象です。

働く(働ける)場所が違い、対象者が違います。怪我をしたスポーツ選手のリハビリテーションは、基本的に理学療法士が行います。怪我をしていないけど、日々のコンディショニングが必要な選手の対応をスポーツトレーナーが行います。

 

怪我人や病気の人のリハビリが理学療法士

前述したように、理学療法士が活躍する主な場所は病院です。スポーツ現場ではありません。また、診察を受けて、リハビリテーションの必要性を医師が判断して医師からの依頼があってはじめてリハビリが実施されます。

理学療法士の独自に判断でリハビリをすすめることはできません。医師が痛み止めの薬を処方するように、リハビリを処方するというのが、今の日本のリハビリテーションの制度であり、スポーツ現場に出て自己判断でリハビリを行う事はできない事になっています。

より詳しい理学療法士の職域については以下のページをご覧下さい。

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スポーツ選手のコンディショニング調整がトレーナー

トレーナーの主な活動の場はスポーツ現場やスポーツジム、個人のトップアスリートに帯同して活動するのがスポーツトレーナーです。ほぼ病院で勤務する事はないでしょう。(時々、スポーツ整形外科という診療科をもっている病院が募集する事はあります。)

スポーツ活動において、選手がもっている能力を存分に発揮できるように、協力するのがトレーナーです。この場合、怪我そのもののリハビリというよりは、全身のコンディショニングという意味合いが強いです。

トレーナー活動は医療には含まれず、健常者の健康増進の延長線上にある活動を行うのが、スポーツ選手に対応するトレーナーの職域であると言えます。

 

理学療法士であり、スポーツトレーナー|ダブルライセンス

中には理学療法士(PT)とスポーツトレーナーの一種であるアスレチックトレーナー(AT)のダブルライセンスの療法士もいます。平日の病院勤務時は理学療法士として活動し、週末は、スポーツ現場に出向き、トレーナー活動を行います。

ただ、この場合、トレーナー活動はほぼボランティアになります。また、アスレチックトレーナー(AT)という資格は、取得が難しく、狭き門でもあります。

 

スポーツトレーナと理学療法士違いのまとめ

理学療法士は国家資格であり、病院や介護施設に勤務した上で、病気の人・怪我をした人を対象にします。
スポーツトレーナーは、スポーツ現場でのコンディショニングを行います。理学療法士を目指している人は、この二つの違いをしっかりと認識しておかないと、養成校に入学して勉強を始めた頃や、いざ理学療法士になった時に「イメージと違った」という事になってしまいます。

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