理学・作業療法学生や看護学生におすすめの解剖学書(テキスト)

医療系の学生(特に理学・作業療法学生や看護学校の学生)の必須科目である解剖学書の紹介です。

解剖学をもっと詳しく学びたいと思った時に購入するべき解剖学書はどういったものでしょうか?きっと、このページを閲覧している方は、学校で配布された教科書として使用しているもののみを使用している学生ではないでしょうか?

解剖学をもっと詳しく学ぼうとした時に選択すべき解剖学書は、どういう理由で解剖学テキストを必要としているかによって、選ぶべき書籍も違います。

  1. 教科書に記載されている事の理解がしにくい。(テストの点数が悪い)
  2. 教科書で書かれている事は理解できているが、三次元としてイメージしにくい。
  3. 実習などで、実際の患者さんを目の前にした時に、学んできた解剖学の知識を発揮できない。

こういった理由で、解剖学書を探しているのではないでしょうか?こういった、その書籍を必要としている理由によって、選ぶべき解剖学書は異なります。

上記で挙げた理由以外にもいろいろと細かいところはあるかもしれませんが、沢山の例を挙げても仕方がないので、この代表的な3つの理由に対してアドバイスしたいと思います。

 

1.教科書に記載されている事の理解がしにくい。(テストの点数が悪い)

これは、解剖学に苦手意識を持っている学生だと思われます。学校で配布された解剖学の教科書は、基本的には全国的に使用されているテキストだと思いますので、教科書として配布されたものをしっかり学べば、ある程度基礎的な部分に関しては知識として習得できるはずです。

この基礎的なものを学べる解剖学書に苦手意識を持ってしまっているのなら、難しく、ぶ厚い専門書(より詳細に書かれたテキスト)を読んでも、理解が深まるどころか、かえって拒絶反応が強まるばかりです。

こういった学生におすすめなのは、一般書の中でも、かなり詳しく丁寧に書かれたものです。こういったハイレベルの一般書は、誰がも理解できるように平易な言葉で、丁寧に順序よく説明しているものが多いです。

もちろん、痒い所に手が届くような、細部の事は書かれていませんが、それでも、教科書に近い形で書かれている事が多いです。また、見開き2ページで、1つの項目を解説している事が多いので、「あまりに多くの情報が入って混乱してしまう」という事を防げます。

もし、苦手意識を持ってしまっているなら、肩肘張らずに、一般書レベルに一度戻って、ある程度の知識を手っ取り早く、楽しく学んでみて下さい。すると、次に教科書を見た時に、既に知っている知識が散りばめられているので、非常に読みやすく理解しやすくなっているはずです。

そこから、一般書では学べなかった、専門的な部分に触れて「もっと知りたい」という意欲をかきたてて下さい。

少しの知識が入ったら、今まで苦手に感じていたものが、そうではなくなるはずです。

 

2.教科書で書かれている事は理解できているが、三次元としてイメージしにくい。

こういった学生は、テスト自体は何ら問題ないでしょう。しかし、学んだ事が、役立つ知識になっているかが心配になっていると思います。

書籍では、常に二次元で、解剖学的な位置関係などは文章で説明されています。しかし、臨床に出ると、この二次元の情報を元に患者をみていかなければならず、学校で学んできた事が、なかなか実習や、今後の臨床には生かせません。

そういった場合は、使用している教科書にプラスで、ビジュアル的に優れた解剖学書を一冊持っておく事です。

テストでは、文章での回答が多く、覚え方もただ暗記しているだけになっているかと思います。今度は、文字として入っている知識を、三次元にイメージできるようにブラッシュアップすると良いと思います。

文字で覚えたものは、ある一定期間を過ぎると、次第に記憶は薄まって、せっかく覚えた事が水の泡になってしまいます。

しかし、三次元で覚えていると、その記憶が忘れ去る可能性はグッと低くなります。

個人的には、プロメティウスかネッター解剖学のいずれかが良いと思っています。優れた解剖学書は他にもありますが、ビジュアル的には、この2強だと思っています。

 

3.実習などで、実際の患者さんを目の前にした時に、学んできた解剖学の知識を発揮できない。

この場合に必要になるのは、実は解剖学書ではなかったりします。もちろん、「2」で解説したようなイラストが綺麗なビジュアル的に優れた解剖学テキストはお勧めではありますが、それよりも重要なのは、解剖学の知識と、臨床で出会う患者を繋ぎ合わせるものです。

バイザーや指導してくれる看護師から、解剖学の知識がない事を指摘された場合、単純に解剖学の知識ないという事ではない事が多い気がします。

もちろん、まったく理解できていないという場合は、最初に挙げた「1」に当てはまるので、教科書をしっかり読むか、それが苦手ならハイレベルな一般書から入るか、だと思っています。

ここで問題となっているのは、臨床で解剖学の知識を生かせない事です。

この場合に、最適な教科書は、解剖学書ではなく、整形外科学や内科学などといった臨床医学の教科書です。

ただし、ただ臨床医学の教科書であれば良いかというとそうではなく、解剖学的な解説を豊富の行っている、臨床医学のテキストです。

中身は、解剖学的な知識が豊富に書かれた臨床医学書です。理学療法士の整形外科学で使用される標準整形外科学はこの点において不十分です。その病気について、解剖学的な解説はほとんどなく、病気に関する知識のみを記載したテキストです。

そういう点で、メディックメディアが発行している病気がみえるシリーズの臨床医学編などは、とてもお勧めですし、整形外科領域で言えば、「運動器の「なぜ?」がわかる臨床解剖学書」はお勧めです。

 

終わりに

解剖学テキストの購入を考えている、理学・作業療法学生や看護学生は、自身が何のために、新たに解剖学書の購入を考えているのかを、よく考えてみると良いかと思います。

解剖学テキストと一言で言っても、その書かれている内容は、予想している対象者を絞って書かれています。

ここで、アドバイスの対象とした理由以外にもあるかもしれませんが、ここでは、学生にありがちな理由をピックアップしてアドバイスさせて頂きました。購入の際のヒントになれば幸いです。

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