【MMT】徒手筋力検査法|ダニエル・ケンダル・その他

徒手筋力評価法とは、徒手抵抗による筋力テストの方法のことです。

一般的に徒手筋力検査法の事をMMTと呼びます。

 

ダニエルらによる徒手筋力検査とケンダルによる徒手筋力検査

Manual Muscle Testingとは、Danielsらによって開発された人の手で、筋力を測定する検査法のことです。

日本のPT・OT養成校で習うのも、このダニエルらによる徒手筋力検査法で、MMTの教科書に指定されています。現在では、新徒手筋力検査法第9版(平成29年現在)まで改定されています。

しかし、唯一の筋力検査がダニエルらの方法ではありません。ケンダルによる筋力検査法の他、他にも徒手抵抗による筋力測定の方法はあります。

ただし、スタンダードな方法をまずは勉強する事が大切なので、これから勉強すると言う人は、まずはダニエルによる方法で学びましょう。

理学療法士・作業療法士が知らないのは絶対にありえない評価方法の1つです。ここでは、新徒手筋力検査法を初学者でも分かり易く解説していきます。

 

徒手筋力検査目的

徒手筋力検査の目的は、個々の独立した筋力を評価する事です。例えば、腕を挙げる筋力を測ろうとした時にただ腕を挙げる力を何らかの測定器や重りを使用して、どれくらいの力が出るかを測定しようとすると、これは腕を挙げる事に貢献する全ての筋力に加え、全身の筋力が腕を挙げる動作に補助的に働いて、単純に腕の筋力以上の力を発揮してしまいます。

挙げ方を工夫すると、腕の力があまりなくても重い物を持ち上げる事ができるかもしれません。

日常生活上はそれで良いのですが、正確な筋力を測ろうと考えた場合は少し違ってきます。本来は弱い筋肉が、代償動作(他の筋肉が力を補うようなやり方など)によって見た目上、力のある筋肉になってしまうと、筋力検査の正確性が失われます。

その他、MMTの目的には以下のものがあります。

1)診断の補助:末梢神経損傷や脊髄損傷の損傷部位の決定。
2)運動機能の判定:関節、筋、神経系の障害による筋のバランスや関節変形の予想を立てる。
3)治療方法の決定・治療効果の判定:筋再教育や整形外科的手術の方法の決定やその効果判定に役立てる。

4)治療の一手段:この検査はそれ自体各関節運動になるので、筋力増強訓練として役立つ。

 

徒手筋力検査による筋力評価方法・手順

徒手とは、「手を使用した」という意味です。検査者の手で抵抗を加えて、その抵抗に打ち勝つだけの力があるかを測定します。そもそも抵抗に打ち勝つ力がない場合は、重力に抗して関節運動を起こせるかをチェックします。

基本的には手で抵抗を加えて、その抵抗に抗せるかを評価するので「徒手筋力検査」と呼ばれています。

手順としては、最初に被検査者に対して対象となる筋(筋群)を収縮するように指示を出します。さらに、その状態を維持するように指示を加えます。次の段階として、検査者は検査を行っている筋(筋群)に伸張方向の抵抗を徒手によって加え、その筋(筋群)の収縮保持能力を評価します。

筋が伸びる方向(ストレッチされる方向)へ加えた抵抗に打ち勝ち、維持するように指示した関節の状態をそのまま保持できている場合を、評価段階の最上である5と判断します。

 

大腿四頭筋のMMTの例

例えば、大腿四頭筋の場合、関係する動作には膝関節の伸展(膝を伸ばす動き)があります。
被験者に膝関節を伸ばすように指示を出します。そして、その状態を維持するように指示を加えて、検査者は利き手で被験者が伸ばしている側の足首を近くを持ち、反対側の手でその太腿を固定します。
そして被験者に力を入れて、伸ばした状態を維持するように再度指示を行い、検査者は膝関節を曲げる方向(大腿四頭筋を伸ばす方向)に力をかけます。

この抵抗に耐える事ができる場合を「5」とします。多少なりと力はあるけど、うち勝てない場合は「4」になります。
仮に、まったく抵抗に抗せずに、伸ばしているのがやっとという状態であれば「3」となります。

2以下は少し複雑なので割愛しますが、基本的には介助を必要とせずに生活できている人であれば、4以上の判定になるはずです。

 

ブレイクテストとフルアーク(フルモーション)テスト

抵抗をかける関節の位置によって、ブレイクテストとフルアークテストに分かれます。現在の主流はブレイクテストです。

 

◎ブレイクテスト(break test):制動テスト、抑止テスト

  • 関節運動範囲の終わりに抵抗を加えて運動を制止する(痛みを起こしてはならない)。
  • 筋力4以上の場合が対象で、理解力の乏しい患者等に用いられる。

◎フルアーク・フルモーションテスト(free motion test):運動範囲テスト

  • 運動の全可動域にわたって抵抗を加える。(熟練と経験を要し結果が曖昧になりがち)
  • 関節可動域の中1/3位で最大となるよう全可動域にわたって抵抗を加える。

 

徒手筋力テスト評価用紙のダウンロードはこちら

ダウンロード先にリンクします。(現在準備中です。もうしばらくお待ちください。)

 

徒手筋力検査法のお薦め書籍

(現在準備中です。もうしばらくお待ちください。)

ダニエルによる徒手筋力検査法

最新の改訂版で原著第9版では、高齢者の歩行や移動に関する新たな検査法が追加されたほか、徒手による検査法を補完するための機器による検査法に関する項目が追加されている。
しかし、翻訳を全面的に見直しとあるが、かなり読みにくく評判はあまり良くない。
第8版と同様、本書の内容に準拠した約3時間のDVDが付属しているので、DVDを見ながら学べる点では良い教材です。

徒手筋力テストは、いろいろ複雑な器械が発明された今日でも、簡単に実施できるので、世界中が標準的な検査方法であることを認めている。第7版においては新しい考え方として、小児の発育段階に応じた能力テストを大幅に採り入れ、小児に関しては面目を一新している。理解、協力の得られない幼少児には、このような行動パターンから推定するより他ないと考える。

ケンダルによる徒手筋力検査法

2006年出版。“Muscles, testing and function with posture and pain” 第4版(1993年出版)の翻訳書。

著者:ケンダル
講師、米国陸軍軍医長官顧問、メリーランド州理学療法士試験委員会顧問・元委員。メリーランド州ボルチモア小児病院元理学療法士。メリーランド大学理学療法学部医学系教員。ジョンズ・ホプキンス大学看護学部「身体特性」講師

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